こんな情報が解禁されたのは5月14日(日)の夕方だった。
ちょうどその頃、新潟の古町商店街では 「古町どんどん」 が開催されており、そこには16時15分からNegiccoが出演しているはずだった。
一度は見てみたい、「古町どんどん」 におけるNegiccoの勇姿。
毎年春と秋に開催され、Negiccoの存在を自分が知ってからちょうど4年が経過したということは、すでに8回開催されているのだが、いまだ、その場に居合わせることができないでいる。
そんなことも考えつつ、新潟、そしてNegiccoのことを思っていたところに、ちょうどツイートされてきたのだった。
全12曲の中から1曲選んでツイートするという、ファンにとってはたいへんありがたく、やりがいもある好企画なのだけど、反面、どれを選ぶか決めかねてしまうために苦渋の選択が伴うという、なんとも複雑な思いが行き来し右往左往してしまうというものだった。
このブログがアップされるころに投票も締め切られているのだけれど、すでにどうやら「さよならMusic」が過半数を確保するかのような勢いらしい。
このままのリストで、このままベスト盤をもう一枚作ったらよいのではないか、という意見も散見され、その意見はまったくもってそのとおりでいずれの曲もすばらしい曲ばかりなのだから、Negiccoの持ち歌のクオリティがいかに高いかを示している。
自分、どれを選ぶかさんざん悩んだ結果、「パーティーについて。」 に1票を投じた。
だが、これか、あるいは「新しい恋のうた」 どちらにしようか、迷った。
「新しい恋のうた」
この曲は2013年5月29日にリリースされたシングル、「アイドルばかり聴かないで」。
このシングルのB面に収録されたものだった。
ピチカートマニアで、小西康陽さんがプロデュースされる楽曲がたまらなく好きだった自分にとって、この楽曲によって、Negiccoの存在を知ることになったという自分にとってもっとも重要なシングルなのである。
そして、このシングルのB面である「新しい恋のうた」は、この曲をプロデュースされたconnieさんの小西さんへのリスペクトが溢れていて、その上に遊び心も満載で、どうにもこうにもピチカートマニアにとってはヨダレ物の楽曲なのだった。
そのイントロのはじめの一音からしてピチカート愛が濃縮されていて、堪えられない。
そして、そこに被さってくる歌詞がこれまた絶妙。
電車もバスも、信号も。
出会いも恋も。
仕事も学校も、何もかも。
タイミングが一番大切。
恋相手がフリーのタイミングだったら成就するかもしれない恋の告白も、その相手がちょうど恋に陥ってしまっているタイミングだったとしたら、はかなく散ることになってしまう。
自分がいま、生きていることもタイミング。
父親と母親が出会うタイミングではなかったならば、自分は存在してはいない。
存在していたとしても、タイミングが悪かったらクルマに跳ねられてとっくににこの世から消え失せていたかもしれない。
そんなことまで思わせてくれる歌詞が、connieさんの心憎いまでのピチカート風味によって仕上げられているのだから。
「パーティーについて。」
こちらは2013年2月13日に発売された「愛のタワー・オブ・ラヴ」、このシングルのB面に収録されたものだった。
短いイントロからすぐに本編がはじまるこの楽曲は、ライブ会場で聴いてこそ、この曲にふさわしい。
そしてオーディエンスが腕を思いっきり振り上げつつ、声を張り上げる個所がすぐにやってきて、そこが登場しただけで一気にフロアのヴォルテージがヒートアップして、ステージの3人と僕らとが一体感に包まれる。
それでいて、歌詞も、アレンジも、極めて洗練されていてオシャレ。
コリオグラフィもダイナミックで、ステージ上においてとても見栄えがする振りだし、そのコリオを踊る3人が魅力的で、3人から眼が離せなくなってしまうのだ。
さらには、遊び心がところどころに顔を出す歌詞で、心憎いばかり。
NEGICCO!NEGICCO!NEGICCO!
O!L!OON!OLを応援! Break It Down
検索すればすぐにヒットするのだけれど、この曲の制作にまつわる裏話がこれらしく、これを知った上で聴くと、さらに趣きが増してしまう。
いやあ、いい曲だなあ、とつくづく。
いずれの曲も、今回の企画では投票数において1位を獲得することができないけれど、個人的にはたいへん思い入れがあって、お気に入りな2曲。