大和屋 | 計画をねりねり・・・・・・。

計画をねりねり・・・・・・。

思いつくままにオッサンが、Negicco、WHY@DOLL(ほわどる)を筆頭とする音楽、そして映画や読書のことなどをゴチャゴチャと。

九月の新橋演舞場に出演予定だった坂東三津五郎丈が、

入院・加療のため、休演することが松竹から発表された。


ご本人のホームページでも、


「この度は新橋演舞場『九月大歌舞伎』を休演することとなり、

座頭の高麗屋さん始め代役を引き受けて頂くことになった

左團次さん、翫雀さん、橋之助さんほか関係各位の皆様、

そして何より舞台を楽しみにされていたお客様には

大変ご迷惑をお掛けすることとなりましたことを深くお詫び申し上げます。
これまで代役を仰せつかることはあっても、

この五十年病気・怪我での入院もなく休まず舞台に打ちこめたのは

丈夫な体のお陰だと思っておりました。
ところが例年の健康診断を七月に受けましたところ、

膵臓に腫瘍が見つかりました。

早期発見出来たことは膵臓の病気としては大変幸運なことだそうです。
この病気の更なる検査、完治に向けての治療のため

しばらく三津五郎にお時間を頂戴したく存じます。
この度は急遽の降板となりましたこと、誠に申し訳ございませんでした。
何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。

平成25年8月26日

                                  坂東 三津五郎」


ショックがあまりにも大きい。

自分が三津五郎丈の後援会 『末廣会』 に入会したのは数年前。

以来、

ごくたまに後援会に芝居の切符手配をお願いしているくらいで、

もちろんご本人とは面識はなく、

あまたおられる贔屓のなかの一人にすぎない。

そんなでも、

思い切って後援会に入会したのはやはり、

三津五郎丈の舞台を拝見するたびにシロウトながらにうならされてしまったからだ。

つい数日前にも、

歌舞伎座で素晴らしい「棒しばり」を拝見したばかりであったが、

そのときはすでに自身に巣くった病いのことをご存知であったのか・・・・・・。

どんな思いで日々の舞台に立ち向かわれたのであろうか・・・・・・。

親友だった勘三郎丈の遺児勘九郎との共演に、

なにを思っていたのだろうか・・・・・・。

それらを考えてしまうと、

先ごろの舞台風景が、

所作のひとつ一つが、

ある種の感情をともなって眼の前によみがえってきてしまう。


9月といわず、

10月11月それ以降もゆっくりじっくり静養してもらいたい。



それにしても、

いまの70歳以上の方々は戦中戦後のドサクサのなかを、

淘汰されて生き延びている方々、
したがって運命的にも強運で、生命的にも丈夫なわけだけれども、
60歳以下はそんな状況下を生きたことがない。
むしろ、
食品添加物等の出始めのころに幼少を過ごしており、
その頃は、いまほどにはそれらへの規制もなかったし、
公害による大気汚染もやはりいまほどには規制が厳しくはなかったので、
あれやこれや、
身体によくないものが蓄積されていると思わざるをえない。
それらの弊害が、
徐々に出始めているのではなかろうか。
自分もまさにそんななかを生きてきたわけで、
まあ、
いまの平均寿命ほどに到達するのはむずかしいとは常々思っている。