いま思えば、どうしてボクが大学生になるまでトマトが嫌いだったのか、実に不思議な話だ。ウチの回りにはトマトを栽培するビニールハウスが何軒も立ち並び、農家でもないのに、季節になれば、ザルやら段ボール箱やらビニール袋に入れられた大量のトマトが手に入ったものなのだ。真っ赤に熟れたヤツ、まだかなり緑色のヤツ、赤と緑が斑になったヤツ……。ウチに来るトマトたちは、皆個性的だった。ただ、それらのトマトの中から、ボクが一つだけ共通点を思い出すとしたら、それは、彼ら彼女らのいずれもが、どこかしらに、人間の都合で考えれば、キズなり汚れなりがあったということではなかろうか。そもそも、ボクの拳ほどの大きさもあったそのトマトは、かなり赤みがかっていたが、数カ所にフランケンシュタインでも潜り込んだような、青緑色の筋が入っていた。そしてなによりも、額のあたりに、2センチほどの、薄茶色いスジが、それはちょうど一昨年の夏に山で遊んでいてこしらえた、半分わすれかけてた刀傷のような、そんなキズがあったということだ。たぶん、このトマトは、このフランケンシュタイン譲りのトマト相の悪さと、2センチほどの天下御免の向こう傷のおかげで、お役御免となり、ボクのウチを訪ねてきてのだろう……。
なんてのはどーでもいいんですが(爆)
恵比寿ガーデンプレイスのビアホールで注文した「トマト丸ごとサラダ」でやんす
丸ごとのトマトをコンソメか何かで煮たんですかね?そこにケチャップとトマトジュースの混ざったようなソースが掛かってます
適度な酸味がビールに合います
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