「幸せのレシピ」

見てきました


ひとえに面白かったです


デートムービーとしては最適なのではないでしょうか

振り返るとストーリーはわかり易いシンプルなものでしたが

画面に出てくる登場人物が皆魅力的で

この人達がこの後どうなるのかな?と期待させられてしまいました。


特にお母さんを亡くしてしまった少女、


ゾーイ役のアビゲイル・ブレスリンは素晴らしかった

画面に出てきた瞬間からキレイで可愛いい子役だな~なんてと思っていたら

次のシーンでは

交通事故にあった直後の病院にかけ付けたキャサリンゼダジョーンズの前で


彼女は台詞一言とその前の「間」だけで


人生で起こりうる最大の悲劇を表現してみせました


悲しみを表現するのではなく、「心の傷」を体現してみせました


いやー驚きました

天才です


悲しさを通り越して、言葉も出ませんでした…

(先ほどちょっと調べてみたら、前作でアカデミー助演賞にノミネートされた経歴もあるようで納得です…)


その後の全ての登場シーンで彼女は

台詞をしゃべる前からどんな心理状態でいるのかがわかるのです

親を亡くした子供の複雑な子供の心の傷が見て取れるので観客は

ハラハラします


その面倒を見なければならないゼダジョーンズと観客がシンクロしていくのは

この子の演技が大きな比重を占めていました


彼氏として登場する

アーロン・エッカート(ニック役)も登場した瞬間からよかった

イタリアかぶれのアメリカ人を好演

ゼダジョーンズが周囲の空気を緊迫させるのに対し

彼は明るく和やかにするキャラクターでしたが、見事にその空気感を作り出していました


ちょっとしか出てきませんが

セラピーの先生も個性的で気が抜けない存在感を放ってましたし

厨房のなかのスタッフもなぜか人目を引き気になる存在感を放ってるんですよ…


ゼダジョーンズはそんな周囲からいろんなことを「受ける」主人公をそつなくこなしてました

彼女がレストランを辞めるシーンは特に働く女性は胸がスカッとする気持ちの良いシーンだったのではないでしょうか


い、いかん!

映画や舞台は観客として見よう!と心がけてるのに

ちょっと偏った感想になってしまいました


「プラダを着た悪魔」とかこの「幸せのレシピ」とかハッピーになれる作品は好感がもてます


あ、NOJJYはラブコメとか恥ずかしながらけっこう好きです


「ノッティングヒルの恋人」とか「恋愛小説家」とか

非常に良い作品でDVDが家の棚にあります


日本でも大人の上質なラブコメってもっと作れないのかな~