皆さん、こんにちは。

いつもありがとう。

 

ヒトは危機の時にジャンプする動物です。

 

雑感的なものにすぎませんが、

感染症と文明について勝手に考えてみます。

 

日本社会を何度も揺るがした代表的な感染症は、

コレラでした。

 

特に1858~1860年のコレラ大流行は、

国内に甚大な被害をもたらしています。

江戸の人口の2割以上が犠牲になったのではないか

という記録もあります。

 

1858年といえば日米修好通商条約が結ばれ、

また安政の大獄があった年で、

明治維新(1868年)の10年前。

 

江戸幕府という巨大な権力が

音を立てて倒壊していく只中で生じた出来事でした。

 

感染症といえばスペイン風邪もよく知られています。

第一次世界大戦(1914~1918)の末期に

世界的な流行をみせ、

大戦の終結を早めたともいわれます。

 

第一次大戦は兵器の水準を画期的に引き上げ、

また、人類のあり方に対する

深い反省と理性的な軌道修正を生じさせました。

たとえば現在ある国際機関の多くは、

この戦争を出発点にしています。

 

どうやら、

COVID-19が仮に暑さに弱かったとしても、

その影響は簡単には収まりそうにありません。

北半球が春から夏に向かう時期に、

南半球は秋から冬を迎えるからです。

致死率も今のところ高めです。

 

こうした点からみると、

COVID-19が与える世界経済への打撃は、

そろそろアメリカ発の世界恐慌(1929年)と

比較しなければならなくなる恐れがあります。

 

この時には日本も昭和恐慌を経験し、

それは未曽有の深刻さを持つものになりました。

ただし、主要国の中で日本は、

この世界恐慌にともなう凄まじいマイナスから

最も早期に、

加えて急速に脱していった国でもあります。

 

さて、俳句の季語にもなっているコレラ船

敗戦直後にも、多数の引揚げ船は

高い確率でコレラ船と化しました。

 

その検疫期間は40日で、

沖合に船を留め置く措置がとられています。

quarantine(隔離・検疫)とは

もともと40日間という意味でした。

 

占領期には劣悪な衛生状態を反映して、

国内でも赤痢など様々な感染症が流行します。

同時にこの時期は

日本にとっても世界にとっても、

新しい夜明けの日々でもありました。

 

何かが確実に終わり、新しい時代が始まる――。

感染症の流行は、そのシグナルであるかのようです。

 

COVID-19に

冷静に対処するのはいうまでもないことですが、

次なる風景をみてみたいなあと空想したら、

なんだか少しワクワクしてきました。

 

ギザギザギザギザギザギザ

 

 

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