「生えてきた大人の歯の色が変!?」
こんにちは。
歯を残す生涯のかかりつけ医 野地美千代です。
歯科医16年、神田小川町に開業13年のキャリアから、お子様をむし歯にしないお母様のためのブログを書いております。
良く受ける相談のひとつに、「生えてきた大人の歯の色が変なのです!」というものがございます。
お子様の歯の生え変わりを、楽しみに待っていたお母様にとって、一大事ですよね
。

実際に拝見してみないと、正確なことは分かりませんが、過去にこのご相談をいただいた場合の多くは、心配のいらないものです。
乳歯と永久歯では、歯のいちばん外側の「エナメル質」の成分の割合が異なるため、健康な歯であっても色味が違って見えます。
多くはこのパターンなので心配ありません。
残りのパターンとして、永久歯が顎骨の中で作られる際に、すでに色素が沈着していたり、エナメル質や象牙質の一部分が脆弱に形成されたりする場合がございます。
色素沈着している歯に関しては、成長中は残念ながら積極的にできる方策はなく、成人してから、ホワイトニングやベニア(貼り付ける)を検討する場合もございます。
脆弱に形成された場合は、カリエスリスクが高いので、むし歯にしないように、しっかりとホームケアとプロケアをして、経過を追っていく必要がございます。
いずれにしても、何か気になる場合は、自己判断せずに、かかりつけの歯医者さんにご相談くださいね。
今日もお読みくださり、ありがとうございました。