私は今、時間の間で揺らいでいる。

私は今、タイムトラベルを夢想した少女ではない

私は今、生きている
過去ではない
未来でもない

しかし世界は未来も過去も区別しないという
科学という神様から見た現象としての私は今、
なんの同一性も無く存在している

私は今、ここにも居るし
先ほどはあちらに居て
後ほどむこうに居る
むこうにいる私がもし時間を遡り
あちらへやってきたとすればそれはもう
あちらへ居るだけの私である

では一体、この私を取り巻く世界と私の時間は
同じくして流れているのだろうか
私が今、もしもタイムトラベルに成功してしまって
たどり着いたところの世界が
それはそれとて流れていたら
なんていう孤独でしょう

私が今、愛した青年は
私を今、ほんの一瞬愛しただけであって
先ほどはあちらを
後ほどはむこうを
仮にあちらからこちらへ、むこうからこちらへ
気変わりしたとしても
それはただ気変わりしただけの彼であって
その刹那のためのほんの切ない文脈でしかない

これがどうやら腑に落ちるのが
いったいなんていう孤独だろう