郊外から都心に向かう電車は
吐き気がするくらいゆっくりと走った
10月も終盤に差し掛かった空気は
相変わらずムッとしている
近づいているらしい台風の低気圧のせいで
脳みそがムクムクと膨張して
神経を圧迫する
あの背の低い灰色の町から
針山のように建ったビルとコンクリートの町へ
電車は進む
ちんたら
ちんたら
ちんたらたら
そこに何がある?
何かある?
初めて徹夜をした夜の感動と、絶望と
そういう体験を重ねて
電車はこんなところまで来てしまった
ちんたら
ちんたら
ちんたらたら
来てしまった
この町の向こうに抜ける電車はもう無い
じゃあ四方から集まる線路はどこに行くんだろう
ぶつかる
潜る
何にせよきっと
ちんたら
ちんたら
ちんたらたら