ある日汚い言葉を浴びせられて
全身が泥水でずぶ濡れになる
でも僕はその日鯖の味噌煮を食べて
茶色ばんだ服も一緒に呑み込んでしまう

昨日はテレビの向こうで誰かが死んでしまって
代わりに誕生日を祝ってもらう僕は
チョコレイトのバースデーケーキを食べて
赤い果物もいっぺんに呑み込んでしまう

今日はバンクーバーから来たらしい外国人の道案内をして少し遅く帰宅する
一人暮らしの部屋でブンブン唸っている冷蔵庫から
スライスチーズを引っ張り出して
感謝と一緒にパンに挟んで呑み込んでしまう

明日はきっと駅前の中華屋で
地元の友達とチャーシュー麺を食うし
連休は家族の所で母親の手料理を食う

生きることはきっと食べることで
食べることはきっとそういうことだ