60 “すべてがおわったあとで” | 『創』作家ノエルフの『創』作小説&詩

『創』作家ノエルフの『創』作小説&詩

毎日17:00ごろ更新中‼︎
歌詞をイメージにした散文詩を書いています。
是非一読お願いします‼︎ 気にいったもの(言葉 詩 フレーズ)が見つかれば嬉しいです。



両の手をどの形にするかで

その人が分かったらいいのにな

丸かったら 穏やかで

三角は 気分斜め 四角は 要注意みたいな

でもその世界で どんな気持ちでいるのか

わからないから もうひとりぼっちでもいいや


すべてがおわったあとで

そう思っていたことを話そう

焚き火を囲んで 

今はまだ許せないことも 笑って

こづき合えるくらいになっていよう


片方の手が埋まっていたから

その人に触れないことにしたこと

いたいけがあり 小さなことで 

いつも 気分斜め 死角は 全方位の頃

あのとき自分が どんな気持ちでいたのか

思い出せない けど忘れられないことなんだ


すべてがおわったあとで

そう思っていたこと謝ろう

あの雲の向こうとか

今では笑われることも 話して

まじめに返してもらえたらいいね


すべてがおわったことで

そう思っていた全て忘れる

嘘も本当として終わる

今はまだその途中 だから


すべてがおわったあとで話せたらいいな

今みたいにわたしだけが寓話者ではなくて

みんなが本当の気持ちを物語に出来たら

もう誰もいなくはならない 

さらにそのおはなしが 共通項になれば 

「触れられないのに触れられる」の完成

それらすべてがおわったあとで 

またそれが本当だったか話そう