(前話:牡牝)


<割れんばかりの>


「涙紗よ、世界がひび割れて収拾がつかなくなって、人の心を操るな」
 そしてそれはそこにいる。
 劇団員ミンチの中に。そして往来の反吐の明日に。映るのは地べたを這い回り、犬の毛をもまるでいとおしそうに頬ずるアホばかり。
 躍動して血気のまま、なぜか風来を気取るのだが、それが思うようにいかなくなった無限村の僧侶たちはそのミンチに憧れを感じて壁によじ登るのだ。
 そうしたからといって、合体はできない。合体はできない。
 できない。
 跳ねる飛ぶ。気取る際だつ狂気。そしてその金属に成さねばならぬ教示を飲み込んでなくエンジニアはどこにも行けず、飢える。
 今はまだ飢えをしのがねばならぬ。生きねばならぬ。死ぬわけには行かぬ。すすっても~ミンチを~反吐を~野糞を。
 喰う。安いね。
 どんな発言にもその裏がある灰色キャスターの彼女は超美形で反吐はまたぬるぬると這い寄る。擦り寄る。
 軋んだ床から天井を見上げると反吐に跨って髪振り乱し、貪る女穴の胴体。
 影が揺れる。影が陰る。影が仰け反る。影が脱力する。
 影が。また影が。
 影にその力を蓄えた反吐は本体と共に行動することをついに決意した。
 腰を振るから負けん気が溢れるぜ、いろいろにな。
 血気にはやり、雪が降り積もる中現場。
 現場ではいよいよ始まった、シャッフルシャッフル法医学の倫理、その道徳と 規制の無意味に対する糾弾を退ける術。
 今やもう眠りにつくことでバランスを止める時間となり、眼前に拡がる藍の沢それは真実の風景であった。2。
 いや、4。
 のぞく意欲イコールゲバ。それが落城するとき、音をたててしまうと~秘密~困るんだ。


(次話:初夜に野獣の咆吼)



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