昨日午前中まで原因不明の頭痛とぼんやりにやられていたわけであるが、午後になってやや回復基調。
ということで、玄関で右手親指を突き出し
レッツ・ハンサム!
と踊っていたところ、当時家内に居た妻長男次女がすでに着替えを済ませ「ここのところちょっと寒いからね」なんていいながら孫に厚着をさせてぞろぞろと出現して来るではないか。
おんや?
先週まではみんなして、「ハンサム・スーツはどっちでもいいよ」みたいなことを言っていたので、私は11/1映画の日、鑑賞料金1000円の日を狙ってひとり鑑賞することを想っていたのだが、なんだかちょっと思惑と違う。
白目を剥いている私を尻目にさっさと外へ出ていく者共。
「ま、いいか」と瞬時うなだれつつ、でも体調が回復基調なのと北川景子ファンの血が騒いでいるので、ぐんぐんと小松の親分の如くテンションが上がってきた私はもう狂ったように親指を突き出しながら「レッツ・ハンサム!」の連呼をしつつ、車の運転をして劇場に向かったのである。
のっけから結末のことを書いて恐縮だけれども、いいラストであるなぁと思う。
これ、観てる途中からなんとなく結末はうっすら予想できるのだけど、それでもいいラストだと思う。
ブサイクな人、ハンサムな人、男女をとわず、一般的な目で見てそれなり以上か以下かという両極に振れる容姿の人は、いる。またごくごく一般的な、いわゆる「普通」の人だっている。でもたとえ美しい人だって容姿に完全な自身を持っている人というのはそんなにいないであろう、むしろ、だれもがコンプレックスを抱えていると言っても良いと思う。
よく「容姿よりも中身」みたいなことを言うけれど、事実は必ずしもそうじゃない。それは長いつきあいであったり、ふとした良い行動を見たりというシチュエーションがあって初めて気がつくことであって、第1印象はやはり容姿で左右される場合がほとんどなのであるから、程度の多少はあってもそれぞれに自分自身の美観を鑑みつつ、コンプレックスを抱きつつ、でもそのコンプレックスをなんとか跳ね返そうとしながら生きているのである。
このラストは要するにそういう事を言っている。
そして、もうこれ以上ないと言うくらい王道のハッピーエンドが嬉しい。
主演男優ふたりの振り切った演技、特に谷原章介が本領発揮で炸裂する。
このひと、どちらかというと、こういう演技に向いていることはコレまでの出演作でも実証済みで、こういう部分豊川悦司あたりとも通じる部分がある。
で。
で。
私としてはもう
北川景子
なのだけど(笑)
振り切ってはいない。
というより、振り切っちゃダメな役なので当たり前で、この役の美形なのに、美形だからこその疑心暗鬼、コンプレックスを持つ女性をちゃんと演じられているのは、北川景子自身がいろんなメディアでよく口にする自身の「コンプレックス」によって、役が理解できるからだと思うのだ。
「憑依型女優」なんてよく言われるが、フラットな役をフラットに演じられるのがこの人の魅力だと思う。
でね、音楽がね、80年代のポップス満載で、実際「MyRevorution」がテーマソングでもあるのだけど、もういろんな曲がふんだんに使われているのです。
個人的には、中盤で使われる[SOMEDAY」。
ここ、すごくいいシーンで、ふたりのブサイクが幸せいっぱいのシーンなのだが、このシーンにこの曲をあわせてくるあたり、センスがいいなぁと感じた。
ホロッときました。
脇での出演だけども、池内博之がすごくいい。
この人も大小いろんな映画でチカラをつけている人だけど、ボクはあまりこの人の出演作を観る機会がなくて、たぶん「嗤う伊右衛門」あたり以来だと思うんだけど、今作はホントにいい。正直、役柄の良さもあるけど、一番光っているかもしれないと思った。今後、チェックしたい役者であります。
私はもともと、エンドロールが終わって客電が点くまで席を立たない人なのだけど、この映画にはエンドロール後にワンカットあってそれも楽しいので、これから観る人は見逃さないようにして欲しいですね。
それにしても
洋服の青山
やるね。
実名でばっちりというか、全編で社名出まくりだからね。
ものすごい大がかりなCMだとすれば、そんなに高い投資でもないとも言える。
ウチの近所ではつい先日、店舗が閉鎖されてしまったので残念。
残っていれば、この映画のプロモーションも派手にやってただろうし、楽しめたかもしれないなぁと(笑)
私の家族もゲラゲラ笑っていたので、連れていって損はなかったと喜んでいる。
