ブログネタ:憧れの映画とドラマのワンシーンは?
参加中コッポラ監督のかなり古い映画
ランブルフィッシュ
マット・ディロン主演でダイアン・レインや、まったく売れてない時期のニコラス・ケイジなんかも出演している。
が、私は何と言っても
ミッキー・ローク
ロークは伝説的な不良少年モーターサイクル・ボーイ、ディロンはその弟で、ある日突然姿を消してしまった兄に憧れ、日々ケンカに明け暮れているラスティ・ジェイムス。
別の不良グループとの抗争があり、ラスティ・ジェイムスが敵のリーダーをぼこぼこにしている時、モーターサイクル・ボーイがバイクに跨って、突然帰ってくる。その姿を見て唖然としているラスティは、割れたガラスの破片で腹を切られて負傷する。
その瞬間である。
私が、今まで観た映画の中で最もかっこいいと思うシーン。
いつもにやにやと狂気の微笑を浮かべているモーターサイクル・ボーイの顔つきが豹変し、彼はバイクを走らせる。
そして、敵のリーダーの真正面で停止、アクセルをブンブンと吹かしてから、突然ギアを入れ、バイクを放す。無人のバイクは一直線に走って敵を跳ね飛ばす。
弟を抱き上げるときにはもう、普段のニヤニヤした顔と、囁くようなしゃべり方に戻っていて「大丈夫、大丈夫」とやさしく声をかけている。
このシーン、バイクを使ったとてつもなくかっこいい攻撃もさることながら、モーターサイクル・ボーイの表情の変化と、動きがかっこよくて、ボクは何度も劇場に観に行った。
人気のある映画でもなかったのだけれど、千葉や東京の名画座では、何年か経過した後にもよく上映していて、チャンスがあれば観に行った。
夏期休暇期間中のある日、深夜に目が覚めてBSをつけたら放映していて、懐かしく、またわくわくしながら最後まで観てしまった。
モノクロ映画で、ベタという闘魚の鮮やかな色だけをカラーで映し出す。
モーターサイクル・ボーイは色盲で少し耳も遠い。彼の視点から見た世界を表現するためにコッポラはこの手法を使ったのだと思う。
モーターサイクル・ボーイは何をしたかったのか?
なぜ旅に出て、なぜ帰ってきたのか?
難しい映画ではないのだけど、男心をくすぐるんだよね、これ。
ちなみにそれ以外のキャストとしてデニス・ホッパーや、トム・ウェイツなんかもいる。
音楽はポリスのドラマーであるスチュアート・コープランドが担当している。
これはコッポラの青春映画として、「アウトサイダー」の後に作られたもので、原作者も同じ人。
「アウトサイダー」よりも更に狂気を増した不良の行動は、極めて哲学的で、だからこそ単純で、悲劇的ではあるけれど、人を導くと言うことは、実はここまで命がけのことなんだと、現代の若者たちに響くだろうか?響くようなら、まだ救いはあると、私は思うのだ。