やはりダメだった。
ボリス・ヴィアン/ うたかたの日々
- うたかたの日々 (ハヤカワepi文庫)/ボリス ヴィアン
- ¥630
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何度読んでも読み切れない。
今回にいたっては本そのものがどこに行ったのかさえわからなくなってしまった(笑)
読んでる感じとしてはバロウズのカットアップ作品に近い感触もあるのだけれど、中途半端に現実的すぎるのが読めない原因かとも思う。
こういう半幻想、半現実のような奇妙な話は、ボクの場合、バロウズ程度に無機質なのがちょうどいいのかもしれない。
バロウズ作品に登場する人物やクリーチャーはその肌からにじみ出る体液を感じられるほどに生々しくはあるのだが、文章そのものがドライで感情移入がないために現実味がない。そんな完全な空想世界でべたべたとした「生」が動き回るからいいのであるが、ヴィアンは空間そのものが近すぎてその場所に突如として出現する幻想が幻想として機能しないくらいに所帯じみているのである。
そしてまた間の悪いことに、読んでいる最中に
町田康/ 浄土
- 浄土 (講談社文庫 ま 46-5)/町田 康
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を文庫で発見し、我慢できずに読み始めてしまったのが運の尽きである。
その後、アニメの影響から読み始めた
有川浩/ 図書館戦争
- 図書館戦争/有川 浩
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全四巻を読破し、もうそのころには「うたかたの日々」を読んでいたこと自体がすでにうたかたになってしまっていて古本屋で、これもアニメ化されていたのに、地元の文化のなさから視聴できていない
日日日/狂乱家族日記
- 狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫)/日日日
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を買って読み始めてしまった。
この日日日という人、ライト・ノヴェルの方ではかなりいろんな賞も受賞しているようだし、ストーリーも荒唐無稽、滅茶苦茶、破天荒でどちらかといえばボクは好きなタイプのはずなんだけど、ちょっとダメだった。いや、悪いわけじゃなくて、面白いし、ヂヂィの緩い涙腺が刺激されてホロッと来るような部分もあるのだけど、たぶん
ノリ
があわない。
というか、コトバの置き方に不自然さを感じてしまって、読むことが止まってしまうのである、私の場合。
おもしろいのにウマが合わないと言う、残念な一冊であった。
で、これと同時にこれもとてつもなく評判がいいのにアニメ未視聴という悔しい想いをしている(アニメネタ多すぎ の四十路パンク”ぢぢぃ”)
雨宮諒/ シゴフミ
これは逆に狂乱しない荒唐無稽が心地よく、また、表現そのものがすごく美しくてボクは大好きなパターンの小説である。
え、まー、そう言うわけでやはりボリス・ヴィアンとは縁がなかったということで、またチャンスがあればチャレンジしてみようかななんて、思っておりますが、本そのものを紛失してしまっているのでいつかそのときがきたら再購入するやらしないやら。おそらく家のどこかにはあるはずなんだけど、一度読み始めるとどこにでも持って歩くクセがあるのでどこに行ったかホントに見当がつかなくて、そんなところもやはり縁がなかったと言うことで。