どのくらい時間が経ったのか解らない。俺らは腹が減るとピザを注文したり、冷蔵庫のハムやらチーズやらをガリガリ囓ったりしていた。ピザを配達に来た兄ちゃんは全裸で玄関に出た俺を見て後退った。俺の背後ではボーカルが女を壁に押し付けて立ったまま犯していた。女は絶叫し、ボーカルはライブと同じ意味不明の咆吼を発していた。ピザの代金など知っちゃいない。俺は適当に数枚の札を握らせた。兄ちゃんは深々と頭を下げて飛び出して行った。
 喰い残しのピザやチーズを女の口やオマンコにねじ込み、バーボンやスコッチをぶちまけて、どろどろになった穴にペニスを突っ込んだ。スペルマにまみれたチーズやベーコンが女の淫口から熔けだしてくる様を見てげらげら笑った。
「汚ねぇババアだ、洗ってこい!」
女が汚れすぎるとシャワーを浴びさせた。その度、女は隅々まで洗い流して髪を乾かして綺麗に整え、淫乱な化粧と新しいドレスで戻って来た。
 生唾を飲んで目を見張る俺らの目の前で床に横たわり、高級酒の封を切ってグラスに注いだ。そしてチロチロと舌を躍らせて酒を舐め、グラスを突き出す。 俺らはそれぞれ手に持った酒瓶を突き出して女のグラスに合わせた。チン、チン、という音がして、それぞれに酒を呷る。女が一息にグラスを干すと、誰かが自分の酒を注ぐ。女はまた飲み干す。全員の酒を飲み干すと女は寝そべる。仰向けだったり、俯せだったりするが、どちらにしても俺らは全員勃起していた。寄ってたかってドレスを引き裂き、犯した。女が汚れて我慢できなくなるまで。何度も。
 いつまでもその繰り返しだった。
 時間の概念が吹き飛び、論理脳は完全に昏睡した。もう、俺は女の名前さえ思い出せなくなった。腹が減ったら喰う。眠くなれば寝る。姦りたければ女は転がっている。アル中の家だから酒はいくらでもある。いつまででもこうしていられる。これ以外にやることなど無い。


(つづく)


城 市郎
強姦願望の女―性の秘本コレクション〈16〉 (河出文庫)