遥か
昨日でさえ遠い過去であって あまりに
数多く 私は あなたにも そしてその他にも
多くの軽々しい態度を
軽々しい怒りを抱きつつ またそれが許せなくて いつもいつも
いつまでも
目の裏の情念が燃える場所
漆黒で ぽつりと紅い炎が見える場所の中心に
あなたをも投げ入れて
呪っていた


私は私自身の執念深さに恐怖し 反発を禁じた
反発をすればその年は私自身に跳ね返って来るであろうし
私が私自身をうち倒さないなどという確証は
誰にも与えてもらえないであろうし


とにかく私は憎悪が繰り返されることによって生じる
邪な執着
それを
周囲に分散させていた


救われたくて


隣町に出向き
毎夜 数人の女を犯した
それとて
私の憎悪が生み出した妄念による犯行に他ならず


   私は
   変質者などでは
   断じて    ない


おののく女の姿を眺めると
勃起する
突き立てたその時


恐怖が 恐怖が恐怖が
妄念となり私の精神に突き刺さる
私は女の憎悪にレイプされながら
女の(たかが)肉体を犯し 弄ぶ


全身が刻まれるような憎悪の執着に犯され
その復讐として女を殴り 裂けた皮膚の血を舐め上げてまた
淫溝を拡げ もぐる


遥か


彼方の快楽に手を伸ばして


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