大声で村中を叩き起こす まだ夜が明けぬ冬の
最も凍える刻
この精神に翳りが見えて嘲笑ってしまったよ
身ごもってしまえ
淫乱女
私の狂った世界に おまえの孕んだその精神を投げ込むがいい
私が設計したあまりにも儚いその命の塊に運命などなく
ただひたすらに歩き 歩く
歩き 歩け 歩き 歩くがよい
そうすればとどまって狂うこともなく
震えて道にうずくまり
通りすがりの麗人に助け起こされるという恥を曝すこともなく
挙げ句の果てに麗人を手込めにするなどと言う罪は犯さぬのだから
犯した麗しの人に狂ったおまえの種を植え
切り裂いて自生するであろうその悪魔に変化することもないであろうに
大いなる法螺を吹いて
運命を無に返す
生前に想う
永劫の私
- 小泉 知樹
- 彼女は嘘をついている