- PEACE PILL
- PC.P
私は浅野忠信というアーティストが大好きである。
何が好きかというと、その活動のスタンスが非常に理想的で、憧れる面があるからである。
彼は役者なのであってそれが本業であるという事をまず、きっちりとわかっている。そしてその部分が当然の事ながら活動の中心となっている。これは決して動かない。
音楽、絵、ファッション等、彼は興味のままに様々な活動をしているのだが、これが非常に好き放題というか商業的な部分はほとんど気にせずに、「自分はこういうのが好きだからやっている、気に入ったら買ってください。」という風情が感じられて、でもそれが変にカッコつけてるわけではなくて、彼は自由にやりたいのでやっているだけでその作品をほしいという人がいるから譲るといういわばインディーズ本来の姿を感じるのである。
役者に関してはメジャーな映画にも当然多く出演しているのだが、ここでもいい意味での趣味性というか自分が楽しんで演じられるかどうか?と言う部分を重要視しての作品選定があるような気がしている。
PEACE PILLの音、というか浅野忠信の関連する音楽に関しては私はやはり「NO N.Y.」的な印象を持ってしまうのである。だから好きになれるのだが、やってみたいこと、面白いと思うこと、それをやる。表現者としての至福である。セールスに縛られていないからこれができるのであって、そのバックボーンには確実に役者としてのプロフェッショナルな活動がある。
多忙さはすさまじいであろうけれども、雑な仕事はせず、一つ一つの活動が丁寧である。
ない時間を捻出しての活動には頭が下がる思いである。
このスタンスは現代の表現者が理想としているだろうし、私もそうあるための日々を送りたい。