ブトルファノール投与から
3時間弱
薬の効果が切れて目が覚めると
酸素室のノワはまた吠え始めました
私に向かって吠え続けるノワを見ていて
何もしてあげられない事に悲しくなったり
イライラしたり…
色んな気持ちが入り混じって
声を上げて大声で泣いてしまった…
そんなギリギリの精神状態の私を
見るに見兼ねた主人が
「隣の部屋で少し横になりなさい」
「姿が見えてるとノワが余計に甘えて要求するから…」
と促され隣の部屋で横になっても
眠れるわけもなく。。。
昨夜から何度も何度も弱音ばかり吐いているダメな
私の気持ちに寄り添ってくれていた友人。
先生も電話をくれて
「もう無理」と言ってしまった私に
「諦めないで！出来る事はまだあるはずだから」と
励ましてくれた。
こんな状態が続いていたら
ノワが壊れてしまう…
私がしっかりしないと
酸素室の管理がしっかり出来る病院を探さなきゃ…
以前夜中にお世話になった救急病院に電話してみました。
連休初日の病床は満員で
対応してくれた看護師が
「今酸素室は満床だけれど、誰かが亡くなれば空くので
空いたら連絡しましょうか？」と…
そんな言葉を平気で言うような病院に
大事なノワを預ける気持ちにはなれなかったので断りました。
こちらの病院にドクターカーがあったのを思い出し
貸し出ししてくれるのか聞いてみたところ
「あの車は外見だけで実は医療設備は全くないんです。デモカーってやつですよ。」と…
飾りだけなのに堂々とドクターカーと謳っているなんて…
次に電話したのは初めての病院。
呼吸器専門の医師がいると聞いていたので
問い合わせをしたら
呼吸器専門医の女医さんが電話に出てくれて
とても親身に話を聞いてくれました…が
今の状態で搬送するのは危険すぎるし
病院に連れてきてくれても
自宅で行っている事と同じ事しか今は出来ない…と
言われてしまいました。
何か出来る事はないの？
またブトルファノールを使ってノワを眠らせる？
抗生物質が効くのをこの状態で待ち続ける事が出来るの？
この時の私は目の前で起きている現実を
どうすれば抜け出せるのか
何が出来るのかだけを必死に考えていました
そう…
前だけを見て…
不安を打ち消す為に…
現実から目をそらすために…