『ボトルネック』 米澤穂信 著


を読みました。


主人公がふとした瞬間に、自分が生まれなかったパラレルワールドに迷いこんでしまうという物語。


自分が生まれなかったパラレルワールドには、自分が生まれなかったら生まれていた自分の兄弟がいた。


そしてその兄弟との関わりを通して、「自分の存在意義」というものをしっていく物語。



結末までたどり着いたときにこれはハッピーエンドではないと悟った。


とても切ない物語である。


ネタばれになってしまうから詳細はかけないが、自分が存在した世界と、自分が存在しなかった世界があまりに違いすぎて、主人公がショックを受けてしまったからである。




パラレルワールドを題材にした本というのは比較的たくさんある。


僕自身パラレルワールドを信じてはいる。


パラレルワールドが「ない」と言いきれる理由がないからであるが。


でもパラレルワールドに行きたいとは思わない。


今自分の生きている世界の良い事も悪いことも自分が行なった行動次第だから。


それを受け入れ、今後に活かしていきたいと思っているから。



「パラレルワールドの自分のように生きたい」


「パラレルワールドの自分にはなりたくない」


こういうように思う事自体がナンセンスだから。




本自体はすごく面白い本で、続きがとても気になる流れでした。


まだ30歳代の著者が書くテーマにしてはちょっと重いのかなとは思いましたが、小説的には良い物語でした。


おススメです。