犯罪を犯す人。
違法な何かに手を出す人。
そういう人達は少なからず心のどこかに闇を持っている。
『摂氏零度の少女』 新堂冬樹著
という本を読んでそう思いました。
これは小説なのですが、実際にあった事件をベースに
小説化されたものらしいです。
主人公の少女が、家庭内で起こったある事をきっかけに
今までとは考え方が変わってしまい、犯罪に走ってしまうという
物語です。
犯罪という言葉を使いましたが、物語に派手さはありません。
でも、淡々と登場人物の心理を描写していて
いつのまにか著者の世界に引き込まれていました。
僕はこの小説の主人公の心理や考え方には納得はしません。
むしろ、主人公の家族の現実を見据えた考え方に納得しました。
読みやすい小説ではありますが、非常に奥の深い内容でした。
でも、端々に主人公の考え方になるほどなと思うところもありました。
それは、
「動物愛護を訴えながら肉や魚を食べている人間は偽善者だ」
というような主人公の考え方です。
主人公は非常に哲学的な少女のように思えました。
主人公の気持ちを理解するには、僕はまだ未熟です。
その事を痛感させられた小説です。
是非一度読んでみて下さい。
そしてもし読んだ人がいたら、その人の感想を聞きたいなと
思ってます。