サンタさんに聞いた話




その男のひとは
10月頃から
店にやって来るようになった


氷菓子をふたつ
買っていった


次の日も
また
次の日も


夏ならまだしも

おじさんが
氷菓子をふたつ

毎日
買っていくのは

不思議だった





そして


今日
その人が来て
ケーキを10個買った


レジを打っていたら

ポツリと話した

『氷菓子一緒に食べてたひと
亡くなったんです』



「そうだったんですか」

「淋しくなりましたね」



おじさんは
小さくうなづいた





みんな同じ空の下で