保坂大輔監督が脚本を書いたことで
大注目だった「戦慄迷宮3D」を観ました。

cowvow's bowwow

脚本を書いた
保坂大輔氏は映画「世界は彼女のためにある」が凄かった。

cowvow's bowwow

監督は「呪怨」「呪怨2」の清水崇氏。

cowvow's bowwow

cowvow's bowwow

おお!
話題ののりピー改め酒井容疑者が
呪怨2には出ているのですね。

今回の騒動を機に
また観返されて、改めて浸透してくれると嬉しい。

役者の方々は
なにもかもが芸の肥やしだと思いますので
是非とも引き続き日本映画界に貢献してくださることを
期待しています。

すぐは難しそうですが、才能には嘘をつけないので。


さて、
「戦慄迷宮3D」。


おばけを信じてる人も信じていない人もいると思いますが、
そのどちらの人にも届く、
「そうそう、おばけとか呪いとかって
 自分が作り出すんだよなー」と
深く納得させてくれる映画でした。

映像が怖いーということもさることながら
そのストーリーに深く感銘を受けましたので、
やっぱりこの映画にありがとうを言うとしたら
それはやはり脚本を書いた保坂大輔氏にだと思うのです。

あ、映像では
森?森林?の映像が印象的だったなー。

森といえば、この映画は
芥川龍之介の「藪の中」を思い出させました。

地獄変・邪宗門・好色・薮の中 他七篇 (岩波文庫)/芥川 龍之介

¥588
Amazon.co.jp

真実は一つでなく、人の数だけ真実が存在するように
おばけもまた、人の数だけ存在する。

まぎれもなく各個人が、
きわめて個人的に、おばけを作り出すのだから。

だからおばけは他人には見えない。

それは自分の真実が、他の人の真実と相容れないことに酷似している。

ということは、

おばけ

他人には受け入れられないが絶対に譲れない、
いや譲ってもいいんだけど、
そうしたとしても自分の頭から絶対に離れない真実

ということでしょうか。


そう気付かせてくれる点で、
この映画のストーリーは「藪の中」の先をいっている、
と言っては言いすぎでしょうか。

のりピーとか
おばけとか
人それぞれがみる真実とか、
いささか幻覚めいたお話になってしまいましたが、
誰もが幻覚と現実が混在する中で日々を過ごしている、
ということかと。

そう思います。

そしてこれだけは間違いなさそうな
「日々」という直線的で連続する時間の流れすら、
明日が今日の後に来るとか、
過去の記憶が未来じゃないってホントかな?
と思わせてくれるところこそ、
「戦慄迷宮3D」が
僕らを深く戦慄させてくれる最大の理由だと感じたのでした。

時間を越えて過去が「ばあ」と出てくることも怖いですが
未来が「待てー」と追ってくるとき、
僕たちはどこに逃げればいいのでしょうか。

逃げている今という時間は、
絶対に間違いなく未来に行き着いてしまうというのに。。。

おおこわ!