日本ボクシング界の至宝 井上尚弥選手がラスベガスデビューを完勝で飾りました。
井上選手の戦いぶりは本来の井上選手の真骨頂ともいうべきものでした。
序盤は相手を削り、相手の動きを見極め、インプットしたデータをもとに、6Rからカウンター狙いの戦術を選択。
6Rからはまさに井上尚弥劇場といえる余裕たっぷりの戦い方でした。
けっして、モロニー選手が弱かったわけではなく、むしろ非常に完成度の高い選手であり、大健闘の部類だったと思います。
そんな相手を完膚なきまでにKOしてしまうほど、今の井上選手は突出しているということです。
被弾もありましたが、試合後改めて見返すと、それも相手の技量=効かないポジションを見極めた上での冷静な戦術に見えます。
僕にとって、井上選手の試合の贅沢な楽しみ方は、試合後に再びじっくり試合映像をレビューすることです。
結果を知った上で、試合を見返すと、フィニッシュに至る様々な過程や仕掛けが見て取れます。
ただ観戦している身には分からない奥深い、綿密な井上選手の知性が井上選手の最大の武器の様な気がします。