サピエンス全史 | noiseのブログ

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千葉県市川市のDINING BARのブログです

少し前に話題になった「サピエンス全史」の上巻を読みました。
人類=サピエンスの成り立ち、変遷を紐解いた内容で、僕には少々難解な部分もありましたが、とても新鮮な視点を得ることができました。

例えば、人類が二足歩行になったことで受けた影響。

二足歩行になる→腰回りを細める必要→産道が狭くなる→胎児の脳と頭が小さく柔らかい状態で出産することが必要

その結果、人類の赤ちゃんは他の動物の赤ちゃんよりも未成熟の状態で生まれてくる。
馬など生まれてきた赤ちゃんがすぐ立つのに対して、人類の赤ちゃんは1年ほどかかる。

そして、そんな赤ちゃんを母親はしばらく付きっ切りで養育する必要があるため、周りの人々のサポートが必要でコミュニティが必要となった。
などなど。

二足歩行になったことでコミュニティが必要とされたとは、一足飛びには理解できないけれど、このように順序立てて説明されると納得してしまいます。
このような人類の進化の過程で人類社会が必然的、偶発的に創られて来たことが説明されていきます。

作者によれば、人類特有の能力の一つは「虚構を想像し信じる」ことなのだそう。
この能力によって集団や社会というものが生まれた。
その説明にもとても説得力があります。

下巻も楽しみです。