基本的に仕切りのある範囲で、左から右に、上から下に並べていきます。

【分類 小学校】

 

0類 図書館 博物館

   新聞 

   百科事典
1類 きもち

 

2類 歴史・伝記・地理

 

3類 社会 政治・法律 経済 しごと 平和教育 ボランティア福祉 民話

 

4類
40理科(科学の読み物 実験、自由研究、科学者伝記はココに)⇒総合的なシリーズに入っている伝記は289
41算数
44宇宙 星
45地球  化石

459 恐竜

47植物
486昆虫 (クモ?)
487魚 水の生き物 (イカ、タコ、カイ?)
488鳥類
489動物(ほにゅう類)犬猫ペットも
49 人のからだ

 

5類 工業 環境 家庭科 のりもの 建築

 

6類 産業

 

7類 美術(図工) 伝統工芸 伝統芸能 音楽 スポーツ あそび まんが 

 

8類 日本語(81) なぞなぞことば遊び 外国語(82~)

 

9類 古典 詩歌(911) ノンフィクション(916) 小説 

 

4類の中で、「算数」の次に「人のからだ」が並べられていると、分類を覚えている司書は、動きにくいです。体系的にも、「昆虫」「動物」ときて「人のからだ」でしょう。

NDC分類を少しでも早く与えようと覚えやすいところは自然と覚えますけど、言語区分の、日本、中国、朝鮮、英語、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、ロシアという順番は、語学、文学の分野に共通なので、一般の人でも覚えたら、検索機を使わなくてもたどりつけますよ。

それでも子どもが手にとりやすいように、「恐竜」(4類)「のりもの」(5類)は、低学年の子供に人気だから、下の方の段に置くという配慮はできるかもしれません。

数字順にすると十進法というのは、小学生に理解しにくい場合もあるかもしれません。たとえば289伝記と、29地理だったら、289の方が前にくるなど。

NDCの順番は、大事です。時計回りじゃないところもあるらしく、本は増減があるので大変です。図書館は、成長する有機体です。ランガナタンの五原則より。

NDCの分類と変えたところもある。これが公共や大学より、悩むところである。

ペットは6類→4類動物

世界の地理は2類、世界の国事情は3類 →一緒に2類に入れてしまった。

物理や化学など→40(理科全般)に入れた。

記号・マーク7類と8類に分かれるが→8類にまとめた。

のりもの関係5類と6類に分かれるが→5類に

などなど。

方針をマニュアルに残して、小さい変更なので、また不都合あれば微調整していきます。

これが大々的な変更になると、全部ラベルはりかえや、棚の大移動があったり、長期間かかってしまうので、最初に方針を立てる時、慎重に検討した方がいいと思います。

 

小学校はNDC0~9の数字と、色ラベルで分けていました。

小学校は調べ学習の時間があります。テーマによっては、開架せずにたとえば「すがたをかえるたべもの」など、クラスに必要な冊数をまとめて箱に入れて保管しています。

調べ学習が、去年「伝統工芸」で来たから選書にも入れたのに、今年は「伝統芸能」で来たか、と焦るのです。教科書を見ると、いろいろなテーマが載っているので、全部の本も購入できないし、早めに何をやるか教えて頂きたいところです。

 

<追記>

私は大学図書館や業者で分類はやっていた方なのですが、学校図書館の仕事をはじめた時に、この本が参考になりました。

「学校図書館のための図書の分類法 / 芦谷清著」

”分類は、同一内容を扱った図書を、1か所に集め、類似した内容の図書をこれに接近させ、体系化を図ることにより、利用しやすくするためのしごとです。分類をまともに考えなかったり、必要以上に手数をかけたりすることなく、図書館の蔵書数、蔵書構成にふさわしい適用表を作成して使用していただきたいと思います。”