ぽっかりと開いた口
ソラ
矢を放つように
コトバを射る
午後から雨になるらしい
週末のボクにはそれが愉快で仕方ない
牙を剥く感情の入り口で
何度もチャイムを鳴らす少年
表情は凍りついたままだ
“そんなに強くないんです”
殻に閉じこもる世帯主は
決まっていつものクサイ笑み
殺し合う方が幾分かマシだなって傍観したりして
強さなんて
きっと
誰も変わらないって思うんだ
敏感か
鈍感か
それくらいのもんでさ
明日ってものを
枠組みのようにしか捕らえられないボクは
空間で迷子を楽しむ余裕なんて無い
薄皮の中にたっぷり入った餡子のような
楽しい想像も容易にはできない
かぶりついてしまった毒饅頭と
好んで選んだ ぬるすぎる粗茶
今日もまた
全身を掻きむしりながらヘラヘラ笑ってらぁ
みんな知ってっか
ウソっぱちなんだぜ?
オレはさ
ホントは知ってんだ
排泄物から生まれるんだよ
汚ねぇケツした
“ユメ”ってヤツは