恋愛相談復縁 元彼復縁相談 復縁相談元彼
小池龍之介
欲望や怒りそのものを乗り越えるためにはまず、「自分が」「自分の」「自分に」「自分を」という自我を乗り越える必要があります。
仏教で言う「慈悲」とは他者の苦しみに共感するということです。感情的に自分も涙するというのではなく、心を静めて相手の苦しみ、痛みにそっと手を当てて、苦しいんだねと理解し、受容することです。
ブッダは自分の心を「城」にたとえ、堅固に守りなさいと説いています。出来事それ自体が悪なのではなく、それに対して過剰に反応する感情が悪魔となって城に攻めてくるのです。
五感のどこかに集中して考えを止める。その究極が座禅ということになりますが、そこまでしなくても、普段の生活のなかで集中することはできます。たとえば、昼食のとき。ただ味わうことに集中して召しあがってみてください。ビジネスマンの方は、昼食ですら仕事をしながらデスクでとっている方もいらっしゃるでしょうから、そんなことをしたら時間の無駄だと思われるかもしれません。けれど、ときにはゆっくり味わってみると、心がとてもリフレッシュしたことを実感できるはずです。お試しください。
自分の気持ちをより客観化しやすくいたしますために、心のなかで繰り返し、たとえば怒っていますならば「怒っている、怒っている、怒っている……」と念じ続けるのが有効でしょう。認めてもらいたいという自己愛が出ているのなら「自己愛が出ている、自己愛が出ている、自己愛が出ている……」と念じ続けてみてください。いかなる感情も、気づいてすぐに客観化して切り離してしまえば、早いうちに消えてしまいます。ですから、自分の感情を見張る時間を長くして、間をおかずにその火を消し止める。そういうクセをつけますと、心が整理しやすくなり、気持ちがずいぶん落ち着くはずです。