時代の流れに抗うというのは無意味なもので、ご時世というヤツには結果として太刀打ちできません。
それでも主張だけは発したいと思う事がいくつかあります。
今回は住宅です。

私が住む滋賀県大津市、と言うより滋賀県の南半分ぐらいのJR沿線は京都、大阪のベッドタウンとして様変わりしつつあり、滋賀県は少子高齢化のご時世にあって人口増加を続けています。
私は電車移動しているので、歩く機会が多いです。
すると幹線道路を車で移動するだけの目線では見えない物が見える事が多々あります。
立ち並ぶ新築住宅なんてのもその一つです。

それを見るだけで悲しい思いになります。
何故って。
だって2世代で住む事が前提になった造りだから。

こんなバカな事ってあるのでしょうか。
いや、あるのですけれども。
爺ちゃんや婆ちゃんはどうすんの。
親でしょ。
見捨てるんか?
それだけでも猛烈に悲しいです。
爺ちゃんや婆ちゃん、そりゃ頑固かもしれんよ、爺ちゃんは、そりゃ煩わしいかもしれんよ、嫁と姑の関係は。
でも自分や自分の夫を育ててくれた親でしょ。
それを見捨てる心持ちってのは、そりゃ全ての親子が仲いいわけじゃないからそういう人もいていいと思うけど、みんながみんな見捨てる風潮って、これはどうよ。

私の住んでいる唐崎でも新築ラッシュですが、全部2世代住宅。
庭さえ無い。
何じゃこりゃ。
そんな街並みを歩くだけで気持ちが沈みます。

この風潮は今に始まった事じゃなくて、高度成長期に誕生した多くの団地が2DK。
つまり家庭からの祖父母を追放する政策であったわけで、それがすっかり定着したのが現代という事です。

やられましたよね、アメリカに。
家庭から祖父母が追放された事で、家々に伝わり、蓄積されていた家々の誇りが失われ、そこに生まれ育つ子供にとっては親しか見る者が無い。
「マナー」なんて言葉が大手を振って時代を闊歩していますが、祖父母も手伝った伝統的日本人としての躾があればマナーなんかいらない。
くどいようですが、伝統により蓄積された社会性として、日本人としての道徳心や道義心が家庭で育まれていた頃にはマナーなんて必要なかった。
そんな3世代、4世代の家庭環境が消失したから、ついこないだ生まれたばかりの「マナー」に頼るようになる。
日本人同志の阿吽の呼吸も無くなるし、思いやりも無くなる。
日本社会を律するのは道義、道徳でなく、昨日今日生まれたような知恵の蓄積の無い契約的マナー。

こうして日本人が蓄積し、育んできた知恵が家族関係の崩壊により消失しかかっているから、マナー本だとかマニュアル本に頼るしかなくなる。

以下の記事をご一読願いたい。
男と女の性的な適正を分別し、理解した上での役割分担は、伝統ある日本にしか無かった。
そんな日本国内に、あろうことか、女が男に家事を押しつけるマニュアルが書かれた記事が存在する。
真っ当な日本人が読めばけしからんと怒る記事内容でありながら、今のご時世では抵抗感無く読まれる。
こんな日本を子供達に手渡すつもりか?
その事に違和感も抵抗感も感じる事が出来ないのだろうか。

さすがに凹みます。
日本人なのに、世界で最も先進的で優れた日本精神を放棄する。

誰でもいいからこの流れを止めてくれと言いたい。
私は超微力であっても、尽力したいと思います。

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http://lifestyle.jp.msn.com/life/valuable/sugotsuma/%e3%80%8c%e5%ae%b6%e4%ba%8b%e3%81%af%e3%81%8a%e3%81%be%e3%81%88%e3%81%ae%e4%bb%95%e4%ba%8b%e3%81%a0%e3%82%8d%ef%bc%81%e3%80%8d%e3%81%a8%e8%a8%80%e3%81%84%e5%88%87%e3%82%8b%e5%a4%ab%e3%81%ab%e3%80%81%e8%80%83%e3%81%88%e3%82%92%e6%94%b9%e3%82%81%e3%81%95%e3%81%9b%e3%82%8b%e4%b8%80%e8%a8%80%ef%bc%99%e3%83%91%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%83%b3

「家事はおまえの仕事だろ!」と言い切る夫に、考えを改めさせる一言9パターン

【1】「なんでそう思うの?」と聞いて、考え方をすり合わせる
【2】「あなたは夫じゃなくて雇い主なの?」と、言い方のひどさを指摘する
【3】「ゆっくりする時間さえないんだよ?」と、家事の大変さを訴える
【4】「一緒にやったら、二人でゆっくりできるよ」と、共同作業を提案する
【5】「家事はあなたに手伝ってもらって、私も働こうかな?」と主婦卒業を宣言する
【6】「家事だけが望みなら家政婦がいればいいじゃない」と、離婚をほのめかす
【7】「私に何かあったら『できない』じゃすまないよ」と、軽く脅してみる
【8】「この家も二人の生活も、一緒に守るものでしょ?」と、穏やかに諭す
【9】「じゃあ、給料ちょうだい!」と、仕事の対価を要求する

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こんな記事が配信されて誰も怒らないのか。
その現実こそ悲しみの極みです。