http://sankei.jp.msn.com/life/trend/100227/trd1002271203004-n1.htm

朝のラッシュ時にはオフィスへと急ぐビジネスマンでごった返す新宿駅西口で毎朝毎朝、チアリーダーの衣装をまといダンスを踊る若い女性がいるという。手がかじかむほど冷え込んだ朝、ノースリーブにミニスカートで踊る彼女を直撃した。
「自分らしい方法で誰かをハッピーにするために、ばかばかしいとは思いながら、毎朝ここで日本のビジネスマンを応援することに決めました。今日ここで私を見かけたみなさんが、ちょっとだけ勇気を出して上司に何か言ってやろうとか、大事な人に言えなかった言葉をもう一度伝えようとか、そんなエネルギーになりたいと思っています!」
近くの会社に勤める男性(35)は「毎朝見かけますよ。寒いのにあんな格好で大変だなと。こっちも頑張ろうって気になりますね」
女性は墨田区に住む斉藤彩さん(33)。
斉藤さんはつらかった間をこう振り返る。
「もっとやれてただろうに、できなかった自分を反省している。『こう思うんです』と、ダメ元で伝える勇気がなかった。だからダメサラリーマンだったんです」
「日本には元気がないと思う。みな『会社が悪い』とか『不景気だから』という。そういうのは簡単です。でも自分らしい方法で変えていくことのほうが大事ですよ」
「思っていることを言うことって大事なことと思います。そこらじゅうの会社でこうなっていけば、日本も変わりますよ。チアはこんな私の思いを自分なりに表現したもの。ダメサラリーマンだったからこそ、伝えたい」
失礼な質問もぶつけてみた。恥ずかしくないのですか?
「そりゃ恥ずかしいですよ。毎日思います。でもやらない理由っていろいろあるじゃないですか。眠いとか、寒いとか。そういうのに負けるのはいやなんです」
謎のチアガールの正体は、とても熱い心の持ち主だった。
「頑張ることは快感」。ビジネスマンの“ジャンヌ・ダルク”の言葉にはっとさせられた。
(抜粋)

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気持ちのいいお話だと感じました。