私がお付き合いさせてもらっている彼女は 世界一です。
最高の女です。

何故、そんな事が言えるか。

私は世界中の女を見たわけではないからです。
ましてや世界中の女とお付き合いしたわけではありません。

そんな私の人生の中で最高の女性であるから
私にとって世界一の女だと 私には確信できるのです。

世間知らずでいることは 幸せの条件です。

私は最適の仕事に出会っています。
私は最適の街で暮らしています。
最適のカバンを持ち、最適の服を着て、最適の靴を履いています。
最高に美味しいものを食べ、最高に美味しい酒を飲んで暮らしています。

私は今、幸せの絶頂にいます。

何故か。

世間の全てを知っているわけではないからです。


長いようで短い、短いようで長い人生は 
誘惑と それによる戸惑いに溢れています。

誘惑が少なく、戸惑いの少ない人生であるなら
こんな幸せな事はありません。


モノが豊かになって日本、とりわけ都会は誘惑の坩堝と化しました。

溢れんばかりの男と女が それぞれに着飾り、
美しいショーウインドウには 目を奪う品物が並んでいます。
物欲を刺激する艶やかなラインの車が行き交い、
荘厳な建物が立ち並びます。
レストラン、居酒屋、ネオン看板をくぐれば一時的な享楽が手に入ります。

かくして日本、とりわけ都会では
誘惑と戸惑いが連続する日常は珍しくなくなりました。

果たして これは幸せでしょうか。


誘惑に惑わない信念を持つ事も大切です。
授かった環境をありがたく感じる感謝の心を持つ事も大切です。
それらを身に付けているとしても
不必要に誘惑される環境は決して良くはありません。

適度な世間知らずは
特に女性にとって 幸せの条件だと思います。