理想と言うとおこがましい限りですが
「理想」というのは実は 
自分の狭さや小ささ、未熟さを心得た上での
そんな自分に相応しい限られた相手、という事だと思います。

ですから「理想」とする要素に一つでも不足するなら
その人と自分が付き合っても 
愛し合ってどんな努力をしても
不完全で未熟で癖のある自分とは幸せになれない相手
という事で
それを 
好きになる前の冷静な段階で判断する必要があると思うのです。

それを怠って 言わば闇雲に好きになってしまうと 
その後は盲目になってしまいますから
『こんなに愛しているのに。。』というような
歯車の狂った状態に陥ってしまうように思えます。

肝心なのは 好きになる前の観察や判断だと思いますし
それ以前に 
自分の小ささ、価値観、癖などを知る事だと思うのです。

好きになって付き合って 
それから
自分の「理想」に足りない相手の部分を理解しようとする順序こそ
自分の小ささに目を瞑った思い上がりで 
とてつもなく無理がある事だと思います。

私たちは神や仏ではありません。
誰とお付き合いしても幸せになれるものではないはずです。

そうした自分の小ささ故に
「理想」の相手という 非常に限られたものがあると思うのです。

好きになる前の そうした慎重さ無くして落ちる恋、
それを「うかつな恋」と私は位置付けています。