最近非常にキナ臭い状況になっていて、「敵基地攻撃能力」保持について議論されている。


偶々ネット上でも色々な意見が述べられているようなので、私も自分なりに述べてみる。


私は「敵基地攻撃能力」保持は賛成である。現在我国は北朝鮮のミサイルに恐怖せしめられているのは事実である。たとい、北朝鮮が日本を狙っていなかった、としても警戒しておく必要は十分にある。もし万が一ミサイルが我国に向けて発射された場合、ミサイルを防ぐ方法として有力とされているミサイル防衛システム(これも成功確率60%というが)の配備がなされてない今、自国の防衛を果たすには先制的自衛権を行使し、ミサイル発射がなされる前に敵基地を攻撃する事で元を断つ他ない。(この先制的自衛権の行使は国際法上認められている。)


或る所で目にした意見ではあるが、この議論に対して「まだ北朝鮮が狙ってきた訳ではない」ので早計だというのがあったが、そのような事が起こってからでは遅いのだ。自衛権の行使とは何も準備しないで出来るものではない。現在航空自衛隊の持つF15戦闘機には敵地攻撃能力は殆ど無いと言われている。(参考:「国防」石破茂)このF15は現在自国領空の防衛という目的の下に存在しているからだろう。つまり現状で敵基地を攻撃することは不可能な訳である。だから、今、「敵基地攻撃能力を持つべきか、持たざるべきか」について議論しなければならんのである。物理的に不可能なのに先制的自衛権を行使することは出来ない。だから今議論し、準備をしなければならない。執政者側としては万が一にでも国民が犠牲になるような事はあってはならないからである。


NHK討論で共産・社民の連中が何かと文句を付けていたが、もし万が一の事があったらどうするのか?別に今から直ちに北朝鮮を叩く等と乱暴な事を言っているのではない。国民の身を守る為に、国際法上でも認められた、先制的自衛権を行使する為の準備段階として法整備をし、物理的に行使が可能である状態を作らなければならないと言っているのだ。こういえば連中はこう言うんだろう、それは全面戦争に繋がる、と。しかし、全面戦争というリスクを負ってでも国民を守るのが政府の務めであろう。それともミサイルを撃たれて多数の被害者を出し、それでも国民に泣き寝入りしろ、とでも言うのだろうか?ちなみに「非武装のものは狙われない」などという訳の分からん事を言う奴がいるが、非武装の奴が狙われない筈がない。実際イラクにおいても丸腰のものが殺されているではないか。非武装の国家が狙われない訳がない。「軍拡に繋がる」という回答も聞いた。何故「軍拡」=「悪」と決め付けるのか?本当に我々が考慮しなければならないのはどのような状況下における軍拡がリスクを孕んでいるかという点ではないのか?歴史を振り返れば冷戦時代は世界全体が2つのイデオロギーの下に分離し、2つの勢力が軍事拡大をし、勢力を拮抗させた。この状況下での軍事拡大は同時に両者にとって強い抑止力として働いた。結果、世界史上で稀なる「平和」な時代があった訳である。何が「悪」か再考するべきであろう。まぁ、個人的に何より腹立たしいのは彼らが国民を代表する政治家の筈であるのに綺麗事ばかり言って国民を見殺しにしようという態度を取る事である。マジで議員やめろや。


準備して準備して何も起きなければ其れに越した事はない。そうでなければ、万が一の時に国民に大きな犠牲を出します。そういう準備は絶対にしておかなければならない、と私は思います。