…をプレイしています。何だろ、ちーっと前のPS時代のFFのように感動する!!って事は無いのだけど、(というか年が年だけに泣かせる演出を持ってこられても昔のように感動出来そうに無いというのもあり…)結構楽しんでます。巷ではボロクソの言われようですが、流石に松野氏が絡んだ作品という訳でのっけから松野テイスト全開です。この雰囲気は嫌いな人はすぐに拒絶反応示すだろうけど。今回、人・もの・場所のネーミングセンスがイマイチな感じがしましたが、イヴァリースはやはり深い気がしますね。イヴァリースの設定詳細とか知りたいね。FFTあたりも含めてさ。「ロザリア」なんて結構懐かしい名前のような気がする。


その昔FFTがかなり好きでやりこみにやりこみまくった(その結果視力が激しく低下した)俺としては期待ハズレな所も無く。戦闘もなかなか戦略的な気がしますね。戦闘はホントサバイバルゲームですわ。先陣切って突撃するのもありだし、リペアラーに回ってついでに他の奴らに命令出して戦わせるってのもあり。結構深いですよ、このゲーム。戦闘で俺が逃げ使いまくってないなんて珍しい。雑魚ですらそれなりに強かったりしてやり甲斐が結構あります。少しレベルの高い敵に手を出す時なんて結構面白いです。メンバー交代しながら総力戦に持ち込んだり。戦闘システムに関しては賛否両論かなり激しいようですが、将来的にはこんな感じのシステムになるんじゃないかなぁ、と予想していた形のうちの一つですね、これは。よく形に出来てる気がします。というかこのゲーム大半が戦闘なので、戦闘楽しめない人はゲーム自体楽しめないね。このシステムで戦闘の全てをガンビットに任せてオートで済ませるなんて奴ぁ、このゲームを楽しめる訳無いね!!オートで全部済ませる奴ぁクソゲーマーだ。更に言うと本当の戦闘ってのはあんなもんですよ。集団の全てを細かく指揮することは普通は出来ません。そういった点がリアルかな。


個人的にこの戦闘システムは当たりです。戦闘で楽しめたのなんてSFCの時のロマサガ、PSの時のFFT以来ですね。FFTは凄かった。毎日中学の6~7限授業をこなして部活に休むことなく参加し、夜に帰ってきて少し寝てメシ食って風呂入って、大量に課された宿題に全く手をつけることなく(!)夜11時・12時頃から部屋真っ暗にして翌朝5時くらいまで延々ゲームし倒しても1年持ちましたからね。そして次の日の授業は朝1限からずーっと寝るんですw俺、かなりの出来損ない中学生でしたから。あれのせいで俺の視力は激しく悪化したのでしたw今回はそこまで行くことはないと思うけど、結構やってます。


そんでもってやはり松野ワールドには崎本仁なんですね。実はこのコンポーザーさん結構好きな作曲家さんです。この人の音楽はまた独特でしてね。やはり植松さんではないのでFFという感じがしませんが、松野ワールドとベストマッチという気はしますね。具体的に言いますとやはりポップな感じがないという…(笑)植松さんはやはりバンド畑の人ですから、戦闘なんかはかなりポピュラー音楽の要素があり、FF6のラスボスのテーマなんかプログレの影響がモロだったり、戦闘の主旋律が変拍子、変拍子って感じで。ってか妖星乱舞弾けるんですよ(笑)。今は大分忘れたけど変拍子の部分は今でも弾けます!(笑)それと比べると崎本さんはかなり重々しい雰囲気でそれこそ戦争ものに出てきそうな重さなのですね。これがまた結構個人的には好きでしてFFTサントラも持っております。ですから結構予想通り。


ただし今作は、女性からはまず支持されないだろうと思います。FFの連番の中では随一のマニアックさを持った作品になったのではないでしょうか。超有名タイトルの名を冠するにしては入りづらい作品ですね。故に多くの人にはボロッカスに言われております。ストーリーに関してはまだ途中なので何とも言えないですね。どこでどいつが何を画策しているのかがまだ読みきれておらず謎が多い。多分後半に進んで行くにつれて一気に暴露されていくのではないかなと。此処までのところで心に残るセリフがまだ吐かれていないのは少し残念ではあるけども、まぁ、これからでしょうか。


例えばこういうやつです。


剣士ミルウーダ

「貴族がなんだというんだ! 私たちは貴族の家畜じゃない!」

「私たちは人間だわ!貴方たちと同じ人間よッ!」

「私たちと貴方たちの間にどんな差があるっていうの!? 生まれた家が違うだけじゃないの!」

「ひもじい思いをしたことがある? 数ヶ月間も豆だけのスープで暮らしたことがあるの?」

「なぜ私たちが飢えなければならない? それは貴方たち貴族が奪うからだ! 生きる権利のすべてを奪うからだッ!」

剣士アルガス

「同じ人間だと? フン、汚らわしいッ!」

「生まれた瞬間からおまえたちはオレたち貴族に尽くさねばならない!」

「生まれた瞬間からおまえたちはオレたち貴族の家畜なんだッ!!」

剣士ミルウーダ

「誰が決めたッ!? そんな理不尽なこと、誰が決めたッ!」

剣士アルガス

「それは天の意志だ!」

剣士ミルウーダ

「天の意志? 神がそのようなことを宣うものか!」

「神の前では何人たりとも平等のはず! 神はそのようなことをお許しにはならない! なるはずがないッ!」

剣士アルガス

家畜に神はいないッ!!

剣士ミルウーダ

  「!!!!」


こういうやりとりに激しく松野ワールドを感じてしまう訳ですね。こういう台詞がない。この衝撃が欲しい。そこが今のところでは残念な点かな。皆さん明るく行こうとし過ぎます。やはり松野氏のシナリオに期待するのは人間の在り様を鋭く突く過激でドス黒い展開です。これからこういう名台詞が出てくることを期待しています。まだ始まったばかりだし。


その他で幾つか文句をつけると主人公ヴァンとパンネロの声がガキであるのと、演技がよろしくない点。他の人たちは流石ですが。悪役であるヴェインやカブラス、仲間のバッシュなどの声は渋い。ヴェインに関して言えば、あれがあのカミーユですか、という感じです。流石のプロですわ。あと、アーシェの顔が不細工に変えられたのはやはり納得出来ない点ですかね。ちなみにキャラクターとしてはバッシュが一番好みですね。我がパーティではバッシュがリーダーを果たしていることが多いですね。将軍ですから、騎士団ですから。ゆくゆくは騎士剣を持たせて立派な騎士として…(笑)ここで聖剣技などがあると更に素晴らしいかな。


次回作くらいでは刀の似合うキャラクターが欲しいですねぇ。バッシュくらい渋くてかつオヤジになってない奴でさ。FFで刀の似合うキャラクターって余り居ないね。セフィロスくらい?でもありゃサムライって出で立ちじゃない。やっぱり装備は紅の具足で歴戦の勇者でないとね。刀大好きなんですよ。刀が似合う奴と騎士剣で聖剣技繰り出す奴と出てくるといいねぇ。刀にも技が欲しい。6とかだと必殺剣とかあったんだけどね。5のアビリティ居あい抜きもそもそも刀の技ですわなぁ。


てな訳でボロクソに言われているのを「そうでもないよ」と返してみる記事でした。どんな作品を見るにしてもしっかりとそのものの質を見抜かないとね。