さっきとある関西ローカル番組…いや、今は東京の方でも流れているのでしょうか。


で、スナフキンのような生き方についてやっていました。スナフキン…知らない方もおられるかもしれないけど、あのムーミンのスナフキンです。小さいころにムーミンのアニメがTVでやっていてよく見ていたものです。あのスナフキンのような生き方に魅かれたものです。今でも許されるならそんな生き方をしてみたい。


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スナフキンの生き方…それは、孤独を愛し、旅を愛し、音楽を愛する。


孤独を愛する。孤独を愛することはないかもしれませんが、数年前までかなり孤独であったのは否定出来ません。明らかに浮いた人物だったので。俺のことを嫌う人間も多かったでしょう。だから10代の頃の友達というのは殆ど居ません。数人居ても今では連絡を取り合うことも殆どないです。そういったこともあってかどうかは分からないけど、一人の時間は欲しい。ずっと一人だと寂しい気もしますが、一人になれる時間はやはり貴重です。


世界を旅する。小さい頃から「旅」という言葉によく魅かれたものです。RPG(ロケットランチャーではない)をやり始めたり、冒険ものの映像作品に魅かれたのも、その世界を巡る「旅」に魅かれたからかもしれません。俺の一番最初の夢は軍に入隊することでしたが、それは祖父の影響によるもので、実際に自分で描いた初めての「夢」とは世界を旅する人になることであった気がします。と言いながら未だ嘗て世界に飛び出したことはありません。パスポートも持っていません。観光旅行ではない、「旅」をしたい。


音楽。俺はアイルランド音楽が好きでよく輸入盤を買ってたりするのですが、この音楽を聴いているとアイルランドの景色が目に浮かんでくるようで、一度アイルランドに行ってみたい、という気になります。音楽にはそれぞれその国の文化的背景といったものが隠されていて、民俗音楽などは特にそうですが、ロックなどというジャンルに限ってみてもそれぞれの国の違いが如実に反映されています。分かり易い所で言うとUKロックとUSロックの違い。生まれ育った所の影響と言うのはやはり強く残るものです。俺も最近歴史を追っていて奈良南部に残っている民謡(?)を聴く機会がありましたが、やはり何処か温かみを感じたものです。


孤独に旅をして訪れた土地で人々に触れ、そこから音楽を奏でる。訪れた土地に足跡を残す。こういった旅人が文化の流れを作る(例えばシルクロードと文化の伝来のような)役目を担っていたのではないだろうかと思います。定住し各々が働く、そういった人間が増えていったことにより文明は発展したのだけれど、それを伝える旅人が減った。技術の発達によって人間は空を飛ぶことが出来るようになったのだけれど、そのせいで僻地などは完全に見放されてしまった。やはり人間は地に足をつけていなくてはならなかったのだといつか思い知ることになるのではなかろうか、と思いました。


旅したいですね、色々な所を。俺はまだ海の外を知らない。日本国内もあまり知らない。映像で外国を目にすることはあっても、実際にその場所に立つことは経験出来なかった。日本でも奥州平泉などまだ行ったことがない所が沢山あります。ホントに許されるのならば、就職活動なんてどっかにポイっと捨てて旅をしたいものです。