大学1回の時にEric Martinの"Destroy All Monsters"というアルバムを買った。大学に入って初めての夏季休暇で自動車教習所に通い詰めてた時、合間合間によく聴いていた。何を隠そう、俺はMr.Big時代からEric Martinというヴォーカリストが好きだった訳だ。(前にも書いた気がするが)そんな訳でどんなもんだろうかと買ってみた訳だ。Mr.Big色は"I'm Goin' Sane"の時に比べてほぼ無くなり、最近のアメリカ音楽の影響を強く受けている気がした。SUM41とかGreen Dayとか…かな。実は余りSUM41やGreen Dayは其処まで聴き込んでいる訳じゃないんだが、感じとしてはそれに近い。まぁ、クリス・ウィルソンというかなり若いギタリストも参加しているという話だから、成る程といえばそうなのかな。ただ"You're Too Good For Him"などはアコースティックギターをメインとして使い、Mr.Bigのバラード曲などを想起させるものとなっている。特別「素晴らしい!!」と声を張り上げる程感心した訳じゃないんだけど、このアルバムを聴けば大学1年の頃が思い出されて、これからも大学の思い出として残り続けるだろう。音楽というのは不思議なもので聴き込んだ時の思い出がその楽曲を聴いた瞬間に次々と箱を開いたように飛び交うのだ。そして余韻に浸る…。いやいや、お前の大学生活はまだ終わってないよ、と。


Eric Martinに関してはMr.Big以前の"Soul Sessions"やMr.Big後期のソロ作品"Somewhere In Middle"なども聴いたくらい思い入れの強い歌手だ。ついこの間、松本孝弘とやっていたTMGの"TMGⅠ"というアルバムも買った。まぁ、テレビでも見ていたんだけど、Ericちょっと太ったなぁ。Ericの弱点と思われるのが4/4以外の拍子を嫌うという所だろう。Mr.Big時代も"Unnatural"という楽曲で歌うのを放棄したという過去がある。しかもその"Unnatural"はベスト盤にも収められているという…。Paul Gilbertが歌っているらしいんだけどね。ただその弱みを補って余りあるくらい声がロックでは熱く、バラードでは暖かみがあり、と魅力的だ。だから、俺にとって充分魅力的なヴォーカリストに映る。まぁ、こんなことは過去記事でも書いた訳だけども。


そういえば、2004にMr.Bigのベスト盤が発売された。何でまたこんな時期に??という感じだったが、当時Queenが日本でリバイバルブームだったのもあり、Mr.Bigのリバイバルブームを作ってやろうとの発売側の計画だったのかもしれないが、そういう訳にも行かなかった。まぁ、あの時丁度CMなどでも"To Be With You"のカバーが流れていたりしてブームが起こってもおかしくはなかったのだけど。多分Mr.Bigファンには殆どが聴いたことのある曲だと思う。ただ1曲を除いて。4番目に収録されている"Strike Like Lightning"は未公開音源だったらしい。今更…という感じではあるが、気になる方は聴いてみるべし。俺もそれに惹かれて買ってしまった一人だ(笑)正に80~90年代のハードロックという感じだ。映画トップガンの主題歌"Danger Zone"などが好きな人は間違いなく好みの楽曲の筈だ。ちなみにギターはPaul Gilbertが担当している。PaulとRichieの違いはまぁ、大体聴けば分かるだろうね。どちらも味のあるギタリストです。初期Mr.Bigが好きな人はどうしてもPaul贔屓になってしまうかもしれないが、改めて聴いてみるとRichieも素晴らしいギタリストだということが分かりますよ。事実、凄いギタリストですからね、Richie Cotzenは。


最後に。俺にとってのHR/HMの原点、洋楽ロックの原点は間違いなくMr.Bigだったと思います。

Eric Martin
Destroy All Monsters
Mr.Big
Greatest Hits