IONAのNew Album出ないのかな~??日本での発売元が変わるっていうことらしいんだけど、本当にどうなってしまうんだろうか。Daveのソロ作は時々癒しを求める時に流しています。IONAは所謂プログレッシヴ・ロックだけども、King CrimsonとかPink Floyedとかとは趣が違ってまたいいものですなぁ。


このアルバムを通して聴いて貰えば分かるが、非常に心地良い音世界だ。アルバム冒頭からのメイ・マッケンナの声が非常に心地良い。一歩踏み込めばメイ・マッケンナの声が暖かく迎えてくれる。"Veil Of Gossamer"はあの世とこの世の境界、そしてそれは薄いベールのようなもので、あの世とこの世は非常に近いものなのだ、という意味が込められている。IONA自体がケルトのクリスチャン主体の集団だから(…と言っても欧米人の多くはクリスチャンの筈だから、特別どうだってこともなかろうが…)、そういった宗教的な要素が表れてくる。ケルトのキリスト教というのは俺の知っているようなキリスト教とは結構違いがあるのかもしれない。まぁ、根本的な部分はやはり同じなんだろうがね。この辺はタイトル曲を聴けば本当によく表現されていると思う。


とりあえず、DaveのElectric Guitarを聴こうと思うのなら"Over The Waters"を聴くべし。天空を駆け抜けるギターがDaveらしい。今回DaveはFernandesのものを使っている訳だが、いつから変えたのかな…?確かIbanez使ってたなーというイメージがあったんだけど…。

"Seahouses"を聴くと何とも言えない気分になる。俺を黙らせるというのかな。DaveのElectric Guitarのもいいんだけど、"Seahouses"みたいなAcoursticなのもいい。ただAcourstic Guitarを使った曲というよりは、IONAの売りでもあるケルティック的な要素も配されているように感じる。アイルランドが目の前に浮かぶようなサウンドだ。そしてそれに癒される。"Seahouses"は確かこのソロ作の中では一番最初に上がった曲だとDaveが言っていた気がする。確かにレビューにあるようにIONAの音楽には極上のものがあるな。未だにアートワークが表示されないのは残念無念だよ。このアルバムはアートワークも美しく、それら全てをDaveが監督しているらしい。この人のそういう凄く凝り性で色んな面で妥協しない所はただただ尊敬の二文字でしか表せない。


個人的にはやはりDaveのギターワークもキーボードワークも好きだ。ギターでメロディをなぞる時も即興(?)らしき所でも(音作りも含めて…かな?)結構独特なもので、アコースティックでのアルペジオはかなり細やかだ。その点に関してはキーボードでも同じくで、特にピアノ音はかなり細やかな表現をする。その細やかさは音数が多いと言えばそういうことになるんだろうが、決して密度が濃すぎるというようには感じない。それはクリーンなトーンだからかもしれない。

とりあえず、昨日はこれを聴いていて寝てしまった(笑)


手に入れてからもう早1年程経つ訳だが、実は今になって俺の中で以前より重要度を増してきた。この作品の中にはアイルランドの文化が垣間見られて、中に入ればまるでアイルランドへ行った様な気分になる。流れるメロディが非常に心地良く、癒しや時に神聖な雰囲気をも感じる。


veilofgossamer

Dave Bainbridge

Veil of Gossamer