最近よく思うことだが、強面っていうのは一つの武器だ。厳つい顔している奴はそれだけで、周りの人間が恐れを感じるということだ。相手の心に恐れみたいなものがあれば、それだけで此方は有利に事を進めることが出来る。相手が恐れを完全に消し去らない限り、そいつは不利になる。何でもそうだ、先にビビったら負けになる。特別俺は勝負事に生きていた時代もあったのでそれは思う。試合の時にビビったらもう既にその勝負は不利だ。最近そういう意味で強面ってのは武器だと思うようになった。そういうのは大体誰にも適用出来る。


俺はそういう意味では損をしている。俺は身体は幾分デカくてゴツイかもしれないが、顔は全然怖くない。俺を見て怖いという奴はおかしい。何を見ているのか分からない。はっきり言おう、俺は結構優しい感じの顔をしている。それから、俺は断じて老けてはいない。ただやや背丈があるからそう見えるだけだ。顔は結構童顔の方だ。親や親族にも言われる。ただ単に鬚を剃るのが面倒で放置することがしばしばあるというそれだけだ。まぁ、今年21になるに当たってそろそろ自分の顔にも責任を持たないといけないと思うようになった。内面は外にある程度表れる。俺が童顔なら、俺には相応の責任感とかに欠けるとかそういうことなのではないか、と俺は思う。


正直少しは怖がられる顔になりたいものだ。どうにも迫力に欠けるのは余りよろしくない。まぁ、余りに怖い顔をしているとそれもまたそれで人を寄せ付けず問題なのだけども。程よいくらいというのは無いものか。どちらにしてもそろそろ自分の顔には責任を持つべきだろう。