この間いなだ氏のブログでいい女性ヴォーカリストはいないか?という話があった。そこで高校時代から好きだったIONAを紹介した。
IONAというのはバンド名でこの名前は西スコットランド沖にある「アイオナ島」に由来している。ヴォーカルのJoanne Hoggは美声系で非常にバンド全体が彼女の声にあった音楽をやっていると思う。(インスト曲も結構あるのだが。)

AMAZONだとプログレッシブロックというジャンルにカテゴライズされている。このプログレッシブロックというのはイマイチこういうのだといった説明がしにくいのだが、プログレといえばKing CrimsonとかYesとかGenesisとかPink Floyedとかが代表的なバンドかと思う。コンセプトアルバムとかアルバム一枚で一つの作品となっていたりした様だ。この中ではKing CrimsonやGenesis、その他にReneissanceというグループの音楽を幾つか聴いたことがある。Reneissanceはクラシックを意識した音楽が多いと思う。意識しているけどクラシックとは違う感じ。メロディーは結構ダークな感じだった。聴いた中では暗めで展開があり長い曲が結構多かった気がする。Dream Theater(といっても少し聴いただけだけど)みたいなプログレメタルに比べると音がおとなしめだと思う。そもそも音のどうこうでカテゴライズされる音楽ジャンルではないのだが。誰が作ったのかこんな抽象的なカテゴリー。。。

IONAというバンドはコンセプトアルバムはあるが「暗くて長い曲が多い」という訳ではない。バンドの楽曲としては結構音楽の幅があると思う。ロック色の強めな曲があったり、アイリッシュトラッド要素を含んだややポップな曲や、トラッド要素の強めな曲もあるし、(初期の作品では特に)フュージョンっぽい曲もある。ややロックな曲などは結構展開があって長い曲もあるが、綺麗なメロディ、格好良いメロディをうまく使い分けられていて、飽きない。バンドメンバーの多くがマルチプレイヤーで、音のバラエティを取っても豊富だ。それでいて演奏レヴェルも高い。それと美声のヴォーカリストが居る訳だけどそのヴォーカルも一つの音色として役目を果たしている気がする。出るところで出て、出ないところでは出ない。だからインスト曲も多い。俺は総じてかなりクオリティが高いと思うんだけど、どうかな?

日本のその辺のCDショップではなかなか入手できないのは凄く残念でツライところ。結構マイナーなので所属していた軽音サークルでも今のところIONAを聴いているという人に会ったことがないのだけど、見かけたら一度聴いてみて欲しい。