11月20日(月)19時
能meets新橋「春日龍神」開催しました。
10月に初の催し能meets殺陣東京がありましたが、新橋での能meetsは6月からなんと5か月ぶり!
殺陣のお稽古で7月までは新橋のスタジオをお借りしていましたが、以降は武田修能館でしたので、この場所へ来るのも久しぶりでした。
いろいろと場所の試行錯誤はしておりますが、このスタジオが設備(椅子など)考えてここ数年お借りしています。
皆様の来やすさで考えるとどこなのか…などなどまだまだ色々と考えながら進めて参ります。
寒い中お越しいただきありがとうございます!
始まる前は「今日は早く終わると思います」と仰っていた先生…
まず最初にこれを知っていてくださいという
お話がまずかなりのボリューム!
入唐渡天
神仏習合
そこから派生して奈良の鹿の話まで…
かなりの下準備のお話のあと、いよいよ
世阿弥が作ったと言われる「春日龍神」そのタイトルが最初は違ったという前置き…
登場のお囃子のお話
ノラズ
イッセイ
もちろん楽器そのものの実演はなく、
拍子盤と張り扇でしか表現はされませんが、それでもその違いは感じ取れます、だからこそ舞台で実際に聴いてみたい!と思うところです。
全てはわからずとも、この部分、このワードを聴いてこういう事を想像してみてください、と先生。
何もわからず感じる、という楽しみ方もあるのかもしれませんが、確かに少しでも知っていれば想像するキッカケになり、作者や演者の意図も汲むことができ、より「作品」そのものの豊かなものを感じ取ることができると思います。
だからこそ、少しでも講座の印象が残るように楽しく例えたり、実演をいれたり、経験をいれたり多面的に先生の言葉でお話をされるのだと思います。
これは主催公演のパンフレットでもそうです。
物語というよりも、言葉が重要な曲。
だからこそ「知ってる」ことで、実際謡を聴いて、少ない所作を見て、どう感じるのかを楽しみたいと思いました。
お能独特の大切なシーンの表現。
物理的、精神的な距離感。
ここも知っていると知らないとでは感じ方は全然違いますね。
実演の最中も
「ここで凄いことをいいますよ」と、前置きをされてから謡われることで、こちらもその言葉を聴こうとします。
わからないながらも、こう言った、この単語が聞こえた、と聞くことができ、
その後で、先生が内容の説明をされるので実際の舞台では知った上で講座の時とどう感じ方が変わるかも自身で確かめられるのが楽しみです。
後場の展開
前に書きましたが、
物語というより、風景の描写。
だからこそ、見る側の想像力が他の曲より必要で、そのためには「下準備」が必要だと感じました。
そんなことを表現してるのか!すごいな、お能!
と1月の舞台がとても楽しみになりました。
果たして私の想像力がどこまでついていけるか…
更には他の流儀の演出のお話とされるので、それもまた見たいと「お能」そのものへの興味も湧く講座でした。
締めは登場人物、主人公、タイトルのお話。
さらに追加のエピソード。
実際見えてるもの、その向こうを想像すること。
深く難しいですが、知ったからにはそこを感じてみたいという思いで「春日龍神」を拝見したいと思います。
大半の皆さんの予想通り、全く早くは終わらず、10分ほど時間をオーバーして終わりました。
もちろん来週から始まる能meets能夜討曽我のオンライン配信の宣伝もしていただきました。
次回は来年早々!
能meets新橋
2024年1月5日(金)19時
鞍馬天狗 解説
※翌日1月6日国立能楽堂で林本先生がツレを勤められる「春日龍神」です!
そして来週は高知へ!
能meets高知
11月27日(月)平日ですが2講座開催!さらにはワンコイン殺陣体験も!
13時 お話のお話
17時半~18時半 殺陣体験
19時半 夜討曽我 解説
さらにその週末は長崎!
能meets長崎
12月3日(日)
13時 謡のお話
15時 夜討曽我のお話
これまでとは少し違う形で曲解説をする予定です。体験や実演をふんだんに!
こちらが最後の夜討曽我のお話になります。ぜひ!
いよいよ始まります!
夜討曽我 十番斬 オンライン配信!
11月27日開始を予定しております!