12月16日(火)19時
能meets北浜 「楊貴妃」一曲解説
開催しました。
本日は本年の最後の能meets北浜、能meetsの講座自体も最後です!
楊貴妃は先月、能meetsでもお世話になっております東京の武田祥照先生の会「樂之会」で拝見したので、後から聞く講座としてとても楽しみにしておりました!
今日も林本先生は奈良と四条畷のお稽古のあと、読売新聞社へ。来年の能meets能カカリ「安達原」の情宣…そして北浜会場入りされました。
昨日は門真の中学校のWS、
一昨日は忠岡町の正木美術館にてWSと
年末もフル稼働されております。
「楊貴妃」のレジュメにも中々取り掛かれず…と、こぼされておりましたが
当日もバタバタの準備になりましたので、さて…
まずは楊貴妃を見るための下知識のお話。
楊貴妃とは名前ではなかったんですね…
そして、能meetsの講座ではよくキーとして話される「作者」のお話。
楊貴妃の作者は金春禅竹と
色々伏線を置かれ本編へと
いつもそうですが、能を知ろうとすると
今まで聞いたことがない「言葉」や、昔の人の思想などに触れることができ、一気に色々な知識を得られると感じます。その分、難しい、ということなんですが…
なかなか姿を見せない楊貴妃
その演出も、世阿弥の言葉を引用しつつ、例えを出しながら伝えてくださいます。
また、物語の中で非常に大切な小道具のお話
そして、楊貴妃と方士の会話
とても大事な部分で地謡に渡される台詞。
これも知っていると、大切な聞きどころです。
非常に美しい言葉でした。
ほとんどシテの動きのないところですが、講座を聞くとどう感じられるのか、楽しみな場面となります。
また、その後の楊貴妃のたった2足の動きも
その中に何があるのか
人によってどう表現が違うのか(そんなに大きな動きの違いではないですが…)これもまた色々なシテの「楊貴妃」を見てみたいと思います。
イロエという所作
説明が難しいのですが、と言いつつ
先生なりの所見をお話
これもひとつの見方、というのが能meetsの楽しいところです。
そしてわかりやすい先生の例え
今日は講座自体も動きが少なく謡メインでしたが、大変感じることが多く「聞き応え」があると思いました。
少しの所作でも
物理的な難しさで、楽しく伝えつつ
そこにどんな意味があるのか…
それを思うと実際に見るのが楽しみになります。
先日の舞台では、そうとは思わずみてしまっていたことが悔やまれますが
その講座前の楽しみ方も、もちろんあります。
最後には哀しみがそこはかとなく染み渡る良いお舞台でした。
だからこそ、また次「楊貴妃」を観る楽しみが増えました。次はどんな風に感じられるのか…
「会者定離」と言う言葉がとても印象的でした。
そこからの序ノ舞
この序ノ舞のお話が大変興味深かったです!!
これは…はやく、はやく見たい!
最後の橋掛と本舞台の場面も
能舞台だからこその距離感を使った大変面白い見せ方だと思います。
締めくくりに源氏物語からの引用がとても印象的で、
そこからあくまで一説であるとしながらも作者の意図を汲む先生のお話。
大変面白いものでした…!
講座前に見た舞台を思い出しながら、お話を聞く楽しみもありましたが、
この楊貴妃は、来年1月10日阪南市にあるサラダホールの皿田能で見ていただけます!
シテは山中雅志先生
林本先生は地謡で出演されます。
能meetsからもチケットお取りできますので、ご興味ある方はぜひおもお越しくださいませ。
皆様、本年も能meets北浜はじめ、各地での能meets講座に足を運んでいただき本当にありがとうございました!
2027年もどうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えくださいませ。
次回 能meets北浜
2026年1月19日(月)19時
「海士」一曲解説
是非ともよろしくお願いいたします!
来年3月までの予定が出ております!
扇町ミュージアムキューブ CUBE01
2026年1月24日(土)15時
能meets能カカリ「安達原」
S席は前回も早々に完売しましたので、ぜひお早めにお求めくださいませ。





































