私は兼業で米づくりも行っている。

広さ6反7畝。

ピンとこないだろう。メートル法で67a=670㎡。

それでもピンとこないだろう。これくらい。

おととしの4月30日頃。雪が降った。

手前大きいのから奥へ6枚の田んぼが広がる。

ここからお相撲さんがかつぐ米俵が50個分、

流通でよく使う30kgの米袋で100個分、

スーパーに並ぶお米10kgで300個分が獲れる。

お金にすると売価で40万円ちょっと。

 

日本は米が余っている。

生産者には「あまり作りすぎないでね。」と

作付け水準量も示される。ウチはあきらかに超過。

コメの代わりに麦や大豆つくってね、

どうしても米つくりたきゃ飼料用、加工用、輸出用として

選んでもいいんだよ、との推奨を示される。

 

わたしはむしろ転作したい。

余っている米をムダにつくるより

輸入に頼る麦や大豆をつくりたい。

お肉となる家畜や、せんべいや米粉用

食料難に困っている国へあげてもいい。

 

でもね、これらは専業農家向け。

ちゃんと農機具や設備が整っていて、

出荷する手段もできている。

ウチのような小規模農家なんかそんなの

揃えられる資金もないし、収量からして

金かけるのムダになる。

40万ちょっとの売り上げで家1戸分の

機械を購入なんて。

 

はっきり言って米作りなんてもうやめたい。

今年3月の昨年度の確定申告、

はじめて赤字になった。

今まであった国の補助がなくなったのも要因。

黒字だったとしても需要がなければ身が入らない。

 

GWには田植え。

それまでにひとつひとつ準備をする作業に、

過去は楽しみでもあった。

現在はどうでもいいや、と頭にも入らなくなった。