理解は最大の癒し
本日はこちらの方↓↓↓とzoomでお話ししました。助産師さんで新生児訪問をなさっている美木さんです。
https://profile.ameba.jp/ameba/promenade8/
出産経験者が私を含め3名、かつてお母様がつけていた育児日記を見て、お産について知りたいと参加した男性が1名、合計5名でのお話会。
結局はパートナーシップに繋がるんだなというのが結論。
お産て出産する事だけではなく、妊娠から始まり、出産、育児へと繋がっているので女性はなかなか止まって確認したり振り返ったり出来ないでいると思うのだけど、『未消化の想い』はずっと心にある。
あの時に起きたことが気になるとか(これは出産時の子供の状態などの不安も含む)、医師や助産師に言われた一言が気になるとか、あの時の夫の対応が気になるとか。
でも…いつまでも気にしていても仕方がないよね、今更聞いても仕方がないよね…と諦める。
だって生んだ途端に周りは「じゃ、頑張って!」と、さっと居なくなってしまう。
生んだらもう、後はママさんよろしく!みたいな。
あの時、もう少し詳しく説明を聞きたかった、もう少し声を掛けて欲しかった、もう少し気遣って欲しかったのに…と、たまに思い出しては見ないフリをしている方が居たら、ぜひお産のお話会に参加されてはどうかと思う。
柔らかい雰囲気の中、笑顔の美木さんが助産師さんとしての知識や経験を総動員してきちんと疑問に答えてくれます。
『お産トラウマ』という言葉があるんだって。
私は今日、初めて聞いたけど、悲しい響きだったなぁ。
女性は産む側に立った時、とにかく無事に生まねばと思うし、苦しくてももう産むしかない状況になっているので必死。
でも男性は、動物の様に苦しみ、息を荒くている妻を前に、冷静でいるのは結構難しいかもしれない。
冷静なフリをしつつ、(大丈夫かよ、勘弁してくれよ…)と思っても不思議はないし、やっと生まれたらもう居た堪れずに、自分の親に電話して報告する事で一旦自分を落ち着かせ、自分の立場を守ると言うか。
妻からしたら、まずねぎらってから電話だろ!みたいに腹が立つ訳だけどね
こう言う場面で、カッコつけないで動揺したり、泣いたりしてくれる男性だと女性も安心して自分を出せると思うのだけど、なーんか嬉しいんだか、どうだか分かんないし、生まれたからもういいや的に外に出て行ってしまったのを見れば、本当に苦しかった分、孤独を感じたりする。
こう言う状況って、男だから、男脳は…と言う説明じゃなくて、本音で、焦ってしまってとか、正直なところ…とか後から聞かせてくれるだけでも女性側は違うと思うのだけど。
かと言って、正直過ぎて、気持ち悪かったとか、見たくなかったってのは心にしまっておいて貰わないと一生根に持たれると思うので、配慮はした方がいいよと伝えたい。(命がけなんだからなりふり構っていられない状況は察して欲しい)
生まれた時の事、産後の事など結構リアルな女性の本音も出たので、参加した未婚男性がどう感じたかは分からないけれど、加えて言うなら、生まれた赤ちゃんは、ガッツ◯松にそっくりではあったけど、愛おしく可愛らしく、やっと会えたね!という喜びで満たされましたと伝えたい。あの場ではどうしても未消化の怖さや苦しさ、男性の振る舞いへの不満について(普段、夫にぶつけずにいた部分の確認)の話しをしてしまったので。
ただ、男性側も、せっかくさすってあげようと背中に触ったらキレられた…と言うショックもあるみたい。
やはり出産は野生の神経というか『守る、生む』事に集中しているので『触るな!』と思うのも不思議はない。
んーやっぱり産後一度、お互いにゆっくり「あの時は…」とか振り返る時間があるといいかもね。
異常事態を通常の自分たちに結びつけて心の傷やわだかまりを引きずるのはもったいない…し、もうすぐに睡眠時間細切れの日々に突入だから、せめて数分でもいいからお産の最中に起きた事を夫婦で共有する時間は必要だと思う。
出産時の女性の心理について感想を聞かれた彼は、
「100%理解すると言う事は出来ない、でも、思いやりを持ちたいと思う」
と言っていたので、(そうだよねー分からないよねー)と思って頷く。
だって教えてくれないもんね、誰も。
そう『誰も』なんだよね。
女性は女性で、妊婦の時ってこうなんだよ、出産の時はこう、そして産後はこうしてね!とはなかなか言えない。
仕事もあるだろうしとか、言っても分からないだろうなぁと飲み込む事は多いと思う。
辛いと言ってもどれくらい、どう辛いのかは伝わりにくいから。
男性は具体的に、これをこうしてと伝えないと分からない。
『察する』ことが出来たら激モテだと思うのだけど、そうではないので女性はイライラするし理解してもらえないのだと諦める。
女性の「大丈夫!」は大丈夫では無い。
「出来るからいいよ!」は、夫への遠慮や配慮であって、拒否では無い。
そこを分かれというのは酷なので、やはり言って行くしか無いのだろうなと思う。
それはそれで、夫は言えばいいのにという割に、聞く体制などなかったりして、妻は、なんだ、結局我慢するしかないじゃん…とかね。
言う側、聞く側のタイミングが合わなかったりもする。
もう何度でも根気よく話す…つもりが、授乳中のしんどさから面倒になってしまう…のがすれ違いのハジマリだから、男性にはなるべくなるべく聞いてあげてと思うのだけど。
女性は男性が考えている以上に、男性のプライドに配慮して来たと思うんだけどなぁ。
多分、男性陣は気づいてもいない、当たり前になってしまっているのだろうけれど。
ただ、もう時は令和で核家族化も進んでいるのだから、男性も巻き込んで、妊娠中のしんどさ、出産時の異常さ、産後の精神の乱れをどんどん伝えていかないと、離婚も自殺も食い止められないのではと思う。
女性には母性があるから子供の事は女がやれではもう済まない。
育児に忙殺されて行く。
忙殺なんていうと子供に愛はないのか、母親なんだから当たり前だとか言われそうだけど、申し訳ないけどバカなのか?と思う(←暴言です。すみません。でも本音です)。
愛があるからボロボロでも母親やってるんですよ。
母親にも休みや理解や手助けが無ければ心が死ぬんです。
預けて働けば罪悪感、
専業主婦なら焦燥感。
ずっと自分を責めている。
母親なのに、満足に出来ていない気がして。
でもさーーーーほーーーんと、産後にやさぐれちゃうと大変なんだよー!
私はやさぐれるわ、うつ傾向になって笑えなくなるわ、なーーーんでここまで自分で自分を追い込んだんだろうって結局自分を責めるわけだけど、ある日ね、ふと、バカバカしくなってしまって、ブチギレてしまったのよね。
この夫と育児してたら、自尊心どころか人としての感情も失う!って頭の中でアラームが鳴ったのでまだ良かったけれど。
いや、良くはないよね、小出しにしておけば夫ももうちょっと早く気づけたと思うし。
いや、どうかな…(←全然信用してない)
とにかく、誰かに話す、これは本当に大事!
ましてやデリケートな話しなのでプロは必要。
もしも時々思い出しては苦しくなったりするなら今後予定される美木さんのお話会で話してみてね。
多分、参加した中にも同じ気持ちの人はたくさん居るはずだから。
そしてそこで勇気が持てたら、自信が持てたら、夫婦で話してもいいし、自分の中での理解が出来た事で癒しが起きて、トラウマを揺り起こさなくても飲み込めるかもしれない。
本当にね、周りの誰でもなく、自分が自分を理解できるか、肯定できるかで急に軽くなることってあるから。
自分だけでなんとか出来ない時、頼れる人はいるからね。
ただ、人を選べばいいだけ。
わかる人、わかってくれそうな人。
夫でなくてもいいし、親族でなくてもいい。
ブログも読んでいくとその人らしさって出ちゃってると思う。
ひとつひとつの事柄に、否定する事なく、ゆっくりと話してくれる美木さんの話し方、私はいいなと思ったけど。
良かったら、ブログを読むところからでもどうぞ。
まーとにかく、大変ですよ。
生まれたらもうお腹に戻せないから。
少しでも自分を楽にする方法を考えてもいいんだから!
立ってるものは親でも使えでぜーーーんぜんいいよ。
大変な時を、手を抜き、人を使い、乗り切ろう。
心を歪ませることの無いように祈ってる!
追記:私は普通分娩を2回、卵巣のう腫の腹腔鏡手術、卵巣ガンの開腹手術を経てその3年後、45歳で帝王切開を1回経験しているけど、自然分娩も、帝王切開も同じ!
どっちもお産はお産です。
帝王切開にマウントを取る自然分娩の方が居ると知って驚愕だよ!
もう、本当に、そんな事をして自分の何を満たせるの?
生まれた命を、無事に産めた事をまずは喜んで!
ではでは、またね!