夫との戦い【1】 | ノラとハナウタ

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自分の最強の味方は自分じゃない?
色トリドリの自分を楽しんで行こう!

ひと昔前のキロク

<ザックリ紹介>
母子家庭歴7年。バリバリ働いて自力でマンションも買い、娘2人(長女ハタチ、次女18)とドタバタながらも楽しく暮らしていた私。
卵巣嚢腫からの卵巣ガン手術や、時を同じくして長女の結婚式と直前の妊娠発覚。
長女の結婚式には父親として参加も出来るし、この際まとめてという事で当時交際3ヶ月程度の夫と入籍、養子縁組で長女次女も含めて家族に。
次女は高校卒業後、私たち夫婦と同居の為、引っ越し。
母子家庭時代の勲章であるマンションには娘夫婦と孫で暮らす事に。
全てが良き方向に丸く収まった。…はずだったのにー!
いざ一緒に暮らし始めたら優しく思慮深いはずの夫が一変、モラハラ夫に…。
当時モラハラや自己愛性パーソナリティー障害はポピュラーに語られてはおらず、困惑しつつ生活を続けてしまった。
さぁ、この再婚夫と全面対決のハジマリハジマリ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「夫への感謝?
んなもん、出来るかーっ!!」

コレが再婚後にめっきりやさぐれてしまった
ワタクシの素直なココロの叫びです。

ウチの夫は『お礼の言葉』を求めるタイプ。
そして、自分が「してあげた」事に対して感謝されて当たり前だと思うヒトなので、自分の提案が常に正しいし、それに対してありがとうと言わない人間には態度で示す。
わざと「俺はムカついている」という態度を取り、無視し、私がシレッとしていると痺れを切らして、まるでこっちが無神経であるかのように屁理屈をこね出す。

最初、私はビクビクしていた。
なぜなら夫の不機嫌は次女をも巻き込むから。
私が思い通りに動かないと次女の事で私に言いがかりをつける。
俺だったらこういう時にこう指摘する、こうするべきと。再婚前は私の育児を否定する事は絶対にしないと言っていたはずが前後の状況も考えずにその場の気分で攻撃的な言い方をして来る。

私が再婚するからと地元から2時間もかかる知らない街に越して来て、夫に対しても本当に自然に接していた、いや、自然に見せてとても気を使っていた次女。
普通に考えて高校を卒業したばかりの女子が他人のオジさんと暮らすなんて、気も使うし仲良く楽しくなんて出来るはずもないし、それをしてるってことは気を使っているということ。
夫はそういう部分に対してものすごく鈍感であり、驚くべき事に「俺が素敵だからこうなってる」と思う様な図々しい思考を持っている。
なので自然体などでは満足しない、俺の気分が悪い時は気を使え、いつも以上にありがたがれという事なのだ。

今にして思えば、バカか、どんだけ偉いんだよ、こっちは再婚してくれなんて頼んでねーわ!と思うのだが、じわじわと圧を加えられ、弱点を突いてやろうかと見せつけて来る行為が重なって行くに連れ、精神はすり減り、怖いと思う様になり、どうかこの人が機嫌を損ねません様にと振る舞う様になる。
それこそがモラハラを助長させ、この勘違い男が調子にのる鍵だというのに。

付き合ってる頃はまーったくそんなヒトでは無かった。
とても気がつく優しいヒトで、私と娘達への配慮もあった。

だからこそ、再婚したい早く籍を入れて一緒に暮らしたいという夫の申し出に同意したのだ。
彼はなぜ私と再婚したかったんだろう。
当時は子供を生む気もなく、まだ40過ぎで老後なんて考えてもいなかったし、子持ちだし、マンションにしても子供達に残す為だと言ってあったので私との再婚にメリットがあった訳でもなかろうに。
一緒にいて楽しかったにせよ再婚までしたいか?
…と、今更モヤモヤしても仕方がないし、同意したのは私自身だからしょうがない。

一緒に暮らし始めた途端に
あれ?…このヒトって俺様タイプなの?ただのガキなの?と思いつつも、諸々の状況が再婚に向かっていたのでコレはそっちへ言ってOKって事だなという自分の直感を信じ、こんな単純な手口にハマってビクついていることが異常だと気づくのが遅れた。

最初はね…、
いっちばん最初ね、
大人同士だし、中年2人のスタートだから
私が譲ればいい話しだった。
「俺って誉められて伸びるタイプ!」だの
「親切にしてくれる人には倍返しする主義」だの言っている夫に、
そうなのか…と思い、
誉めたり、感謝したり、なるべく伝えていた。
そうすることで初孫出産の為に我が家に滞在する長女と、巣立つまでの次女に両親揃って親らしい事が出来るなら。

…が、冗談じゃない!
して貰って当たり前、
譲って貰って当たり前、
感謝されなきゃ機嫌が悪い。

親切されたら倍返し?良く言うわ。
自分の身内にばかり甘くて、他人である私や私の娘、両親にはめっぽうケチ臭い上に知らん顔。
大きな娘達の父になる、孫が生まれてじいちゃんになるんだと笑った彼は今いずこ…。
話しにならんな…コイツ。
やっぱりワタクシ、ひとりが似合う女ざます…とココロのお片づけを始めた直後の妊娠発覚。
再婚して3年経過した頃だったかな。

いや、おかしい、無い無い無い!
と打ち消したがやっぱり妊娠していた。
長女の里帰りが終わり、二人目の孫(娘は1年明けて二人目を授かった)を連れて優しい彼の待つマンションに帰ってからしばらくしてからの事だった。

ガンの手術から3年が経過していたのでひとまず病気の事は置いといて…娘達は20歳以上離れた弟か妹が生まれるという事。
孫2人にとってはおじさんかおばさんが、おばあちゃんのお腹に居るという複雑さ!

ワタクシ40代半ばですよ…どうなってんの?
出産して生き直す為?
ふーむ…いずれにせよ44歳で授かったという事は何か意味がある気がした。

心配があるとすればこの年齢での出産には数々のリスクがあるだろうという事。
私が健康な状態で出産まで行けるのか、これから生まれる子に障害があった場合、私たちはいいけれど、高齢両親なので私たち亡き後、娘たちに大変な想いをさせる事になるのではないかという不安。
夫は無駄に喜んでいるだけだったがリスクの話しをしたら、あっさり出産前診断に同意した。
その検査自体も母体や胎児にリスクはあり、また全ての障害が分かる訳でもない事も説明したがあまり重く受け止めておらず、じゃあ検査した方がいいねくらいの言い方。
まぁ、産むのは女性だからピンと来てないのかなとも思ったけど。

モラハラ夫との戦いのみに焦点を当てようと思ったけれどなにせ荒波の多い我が家、これでもいくつかの出来事を飛ばしております…。
私の超高齢出産も、夫との戦いに踏み切るキッカケでもあるのでこの件については書こうと思います。

なにしろね、絶対に忘れてはならない事を私は忘れていたの。
私は、母子家庭時代、娘たちに父親が必要だなんて思った事も無かったって事。
離婚を1秒たりとも後悔したことは無かったという事。
この2つは忘れてはならない事だった。
この2つさえ忘れなければ再婚した夫に媚びる必要も、長く続けなければと思う必要もなかったんだから。

自分の人生を生きる事が出来ていた母子家庭時代だったのに、再婚してまた「夫」というものが出来た途端に混乱し始め、母としてとか妻としてとか、自分の母がしてきた母親業と自分の違いに苦しめられた。
モラハラ、自己愛型パーソナリティ障害、HSP…相手や自分の持つ特性に早く気づけたなら、傷は深く無かったのかもしれないと思い、実体験を書いていこうと思います。

長くなりますがよろしくお願いします。
ただの悪口にならぬ様気をつけつつ。

 

<続く>

 

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夜空に大蛇が2匹ー!って感じの雲。

 

 

 

 


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