中通ヒルズ2回観た | この辺りの見所の者

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気ままなブログです。

最初に言っときます。


土下寝します。

正直舐めてました。すいませんでした。



お笑いと芝居は、混ぜるな危険のリスクもあるんではないかいと思っていた。秋田の、お笑い芸人コンビの、ねじ。演劇畑、ローカルタレント、お笑い好きの素人をオーディションを行いYouTube配信。おいおいNiziUのパターンかいと懐疑的で整合性出来るのかなと不安視しか無かったけど、取り敢えず5月5日の2回め公演に足を運んでみた。自由席なんで最初は1番後ろの席に座っていたけど、かぶりつきの列がなかなか埋まらない。奥ゆかしさという名の互い牽制かと思って、かぶりつき真ん中に移動。今ぶっちゃけると冷やかしです。



ねじの2人が前説みたいな感じて始まる。中通ヒルズという秋田の架空のタワーオフィスマンションの1日を時系列にオムニバスコントで繋いでいく。

自己紹介は、ねじのササキユーキさんが無茶振りで役者がアドリブで返していく。

最初のコントから、あれなんだかんだで整合性取れてるなと驚きを隠せなかった。各役者の出身のパーソナリティは感じるけど、混ぜるな危険になってない。事前のYouTubeは一昨見なかった。バイアスがかかって観たく無かった。

NiziUのパターンで先入観を持ちたく無かった。


少人数から大人数のパターンのコントのオムニバスで、オーディションで選ばれた出演者を当て書きしたかのようなキャラ立ちで、むしろ、ねじの2人と、制作責任者と役者のゴトウモエさんは締める重しの役割。


先入観なかったおかげからか、良い裏切りの数々で、いつのまにかゲラゲラ笑っていた。

オーディションで選ばれた本間さんのキャラが一番立っていた。脚本と演出のササキユーキさんの舞台空間のバランスの良さを感じた。二回目は細かくは書かない。何故なら、翌日の6日の千秋楽公演も急遽当日券を買って行く事にしたからである。


不思議なもので、同じ公演でも特にお客の空気感の違いがあるもんだなと感じた。個人的には千秋楽は最初はお客は重い感じで、2回目の方が最初から客席のテンションも上がっていた。それもあってか、特にねじの2人が客席のテンションを上げようとしていたのが垣間見え、次第に客席のテンションも上がって行ったのはさすがだった。


舞台はナマモノなんだと改めて思えた。ゴトウモエさんは二回目はガチガチに見えたけど千秋楽は力み抜けていたし、大活躍でスターになった本間さんは、二回目の方が吹っ切れていたように感じたし、女性二人組の伊藤楓菜さんと村形歩乃佳さんは千秋楽の方が動きのキレ良かったように感じたし、さとうこーすけさんは、相変わらずさとうこーすけさんだったし、わらび座出身の尾樽部さんはいけ好かない部長が似合っていたし、有坂さんはTwitterで存在は以前から知っていたけど、普通に芝居してて整合してたし、ささきあみさんは芝居では幾度か観てだけど、2回目の方が危機迫っていたけど、千秋楽はアドリブを懸命に出そうとしてたし、ほぼ素人の佐藤優果さんは素人だとは思わなかったくらい存在感あったし、千秋楽は各役者のアドリブが結構出てたかな。


もちろん力量の差は無いと言えは嘘になるけど、役のキャラ立ちの配置が上手くいったから、素直に笑えたのかなと思える。


さて秋田アゲし過ぎは良くないので気になる点。秋田県民の自分は素直にゲラゲラ笑えたけど、そうで無い立場でよそ者としては笑う事が出来たのだろうか。敢えてキツい言い方するならば、クォリティのある村芝居に思われてしまうのでは無いか。村民以外はわからない内輪ウケなど。

SNSで中通ヒルズの感想見てると、感動したが結構ある。自分は素直にゲラゲラ笑ったけど感動はしなかった。秋田でも出来るんだという感じも思わなかった。内輪ウケは否めないけど素直に笑ったのは事実。中通ヒルズが継続して秋田の演劇人、芸人、ローカルタレントなどの一つの指標になれたら地域おこしの道具から日常で当たり前にあるものになれるのではないかな。秋田生え抜きと秋田移住組が日常で中通ヒルズを観に行くとなって初めて、秋田にお笑いが定着するのではないだろうか。現時点では内輪ウケにならざるを得ない事も承知してはいるけれど。


千秋楽終了後、アフタートーク。写真OK。