能登半島地震復興祈念 「漆能」プロジェクト 漆芸文化の記憶と技を次世代に伝えるために |   坂口貴信 ブログ

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    観世流能楽師 坂口貴信の公演情報など

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日本の漆芸を取り巻く環境は今、非常に大きな危機に瀕しています。能登半島地震以前から深刻化していた技や文化の継承の問題は、地震によって、いまだ被害の全貌さえ見えないほどのダメージを受けてしまいました。

 

私たちはかねてより、「漆」をテーマにした新作の「能」の制作、および、上演を企画してきました。その目的は、能登半島の漆芸文化を「記憶」と「技」の両面で次の世代へ継承することにあります。

 

『源氏物語』や和歌が、能の台本である「謡(うたい)」に収録されることによって長く継承されてきたように、能登半島の漆芸文化を「能」にすることによって、後世にまで「記憶」として伝えたい。また、関連する漆芸作品の制作を通して、苦境に立つ漆芸職人たちを直接的に支援したいと考えています。

 

輪島を中心とする能登半島の漆芸文化の復興、および、継承には途方もない時間がかかります。皆様方のご支援を心よりお待ち申し上げます。

【11月17日(日)16時開催(予定)!「漆能」奉納仕舞とトークイベント観覧に関して】

能登半島地震復興祈念「漆能」実行委員会では、現在新作能「漆供養」の奉納仕舞と彬子女王殿下をはじめとする発起人によるトークイベントの開催を企画しています。

観覧を希望される方(1万円以上の支援者対象。支援コースより「奉納仕舞参加リアル観覧」を選択ください)には、後日、「漆能」実行委員会事務局からメールにてご案内を差し上げます。なお、会場でのご観覧は、席数の都合上、先着300名とさせて頂きますのでご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

日時(予定):2024年11月17日(日)午後4時

場所(予定): 神田明神ホール 〒101-0021 東京都千代田区外神田2丁目16−2 神田明神文化交流館2F

出演者(予定):彬子女王殿下(心游舎総裁、「漆能」実行委員会発起人代表)、林望(「漆供養」作者、国文学者、作家)、坂口貴信(「漆能」実行委員会発起人、能楽師観世流シテ方)、若宮隆志(「彦十蒔絵」主宰、「漆能」実行委員会発起人)

 

心游舎Webサイト