宮治勇輔氏は、神奈川県藤沢市の養豚農家のこせがれとして生まれた。
慶応義塾大学を卒業後、株式会社パソナに入社、その後、退職し、実家の豚を売るプロデュースを行っている。
2006年に「株式会社みやじ豚」を設立。
みやじ豚は、口コミで広がり、高級レストランでも取り扱いが増えている。

宮治氏は、就農や若手農家が自立するためのマーケティングとブランディングを支援する「農家のこせがれネットワーク」の代表としても有名。


彼のブランディングの手法、農業に対する想いを読み解きたい。




■宮治勇輔『湘南の風に吹かれて豚を売る』のポイント


・一次産業を、「かっこよくて、感動があって、稼げる」3K産業にする


・目指したのは、農業プロデューサー


・自分とこの豚を知ってもらうのにまずやったのが、「バーベキュー」だった
→名づけて「バーベキュー・マーケティング」



・「みやじ豚」はじめの一歩はメルマガ発行から始まった


・自分が育てた豚を喜んで食べているお客さんを見るのが、父にとってたまらなく幸せだったらしい
→農家と消費者がつながるって、こういうことだと思った


・農業プロデューサーとしてやったこと
→メールマガジンの発行。
→月1回のバーベキュー
→Webを窓口にした直接販売
→レストランとの取引



・強みを生かせる場所だけで売っていく


・情報は常に発信、キャッチしてくれるのを待つ


・ブランドとして突き抜ける必要性


・「まず、みやじ豚を売らないと、話にならない」


・「みやじ豚をブランドとして突き抜けて、はじめて地域の農家も引っ張りあげることができる」


・みやじ豚は、いいものを手間暇かけてつくり、ブランド化して販売する


・みやじ豚の評判は、メルマガと口コミだけで広まった
→やっている宣伝は、メルマガ配信とバーベキューだけ


・自分で売っていくにはブランドが不可欠


・ブランド化には4つの要諦がある
→味、ネーミング、ストーリー、そして販路だ


・食は「美味しい」が一番


・地域ブランドより個人ブランド


・生産者自らがストーリーを語る


・「お得感」で社会貢献に人を巻き込む


・商品と一緒に理念も買ってもらう


・最短最速で日本の農業を変えるために、「農家のこせがれネットワーク」を立ち上げた




※コメント
宮治勇輔氏は、歴史好きのようだ。
三国志や幕末の本をよく読まれるようだ。
幕末維新の志士のように、宮治氏は日本の農業で重要な人物になるであろう。
彼の本を読んでふとそう感じた。



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