伸びる農業とブランド
第2 生産者側(シーズについて)
1 意義
なぜ、農業者が経営を意識しなければならないのでしょうか?
それは、生産者側が自己の価格決定権を得られるからです。
自己に価格決定権がないとどうなるでしょう?
市場の価格に応じて自己の収入が変動することになります。
↓
価格決定権がないため、市場次第になり、自己の売り上げ・収入の見通しが立ちにくく、例えば労働者を雇用するなどは困難になります。
↓
そうなると事業の維持・拡大等も困難になります。
2 目的
そこで、自己が価格決定権を得るために、経営を意識し、こちらが価格を決定できるだけの商品や農産物づくりを行っていくことが重要になります!
3 消費者に対してのアプローチ
では、売れる商品をどのようにして作り上げていけばよいのでしょうか?
みなさんは栽培している野菜、生産している肉、乳製品等を誰のために作っていますか?
会社でしたら販売している商品は誰のために販売していますか?
買ってくれる人がいなければ商品にはなりません。
例 キャベツであっても、生協さん向けには農薬の回数や肥料の中身、栽培期間の制限、栽培内容の情報開示、サイズが家庭で使いやすいものです。他方では、餃子屋や加工向けには、重量単価の上限があるので、キャベツを大きく作ることと一定期間の安定出荷が求められる。
このように、取引先の違いによって種選びから肥料など様々なものが変わってくるのです。
4 ターゲットの重要性
では、皆さんは、誰のために野菜、肉、乳製品等を作っていますか、販売していますか?
個人、法人?
若者、高齢者?
20代、60代?
男性、女性?
みなさんの生産されている野菜、肉、乳製品、商品等の特徴は何ですか?
味、食感、におい、外見、成分等?
消費者にどういう利益を提供できますか?
大事なのは、皆様が生産されている作物、商品の本質を考えることです。
そして、それは消費者との関係での本質を考えること、これがもっとも大事です。
1 生産物の特徴
(例さつまいも、甘い、お菓子として使われることもある、焼酎の原料にもなる、種類が豊富、秋に旬、煮物やサラダ、天ぷら、お菓子作りなど幅広く利用。皮にはポリフェノールがたくさん含まれている。健康効果あり、またヤラピンという成分が含まれておりこれがダイエットにも効果的、柔い、外見として焼き芋は色がよい)
2 消費者の得る利益
(甘みとしてもケーキやチョコレートなどのお菓子と異なり自然な甘みを味わえる。砂糖菓子と異なるため健康にもよい。)
4 ターゲットの重要性
3 ターゲット
個人か法人か(個人向け、スーパーなどで売られる、焼酎なら法人向け)
若者か高齢者か(お菓子であれば、こどもから大人まで )
年代は(10代から70代向けまで )
男性、女性(女性の方が好む )
地方か大都市か(地方も大都市も昨今は小ぶりなものが香港などでも )
その他( )
第3 消費者(ニーズ)
1 マーケティング分析
では、どのようにしてニーズを掴まえればよいのでしょうか?。
→誰もつくっていないものこそお客様の潜在ニーズがあるのです!
例 雪見だいふく
今までは潜在化していなかったニーズ
「アイスクリームは夏だけのものではない。コタツに当たりながら大福餅をパクつく感覚のアイスクリーム」
「冷夏の影響で販売が落ち込み、気候に左右されないユニークな商品。四季を通じての人気商品である大福餅にヒントを得て、中身のあんの代わりにアイスクリームを入れることを思いついた」
結果、消費者ニーズを掴み長年に亘り何億円もの売り上げを維持し続けている。
例 昔は、コメというだけで売れていたが、現在では、おいしいコメでなければなりません。
新潟のコシヒカリも、魚沼産コシヒカリがよく売れています。
また、それ以外では、アイガモ米、有機栽培米、早場米、無洗米、さらには古代米といった、皆がやっていない用途を付加して提案することで需要を作り出したときに、価格競争から脱皮した価値競争になり経営の柱になります。
一番は、皆がやっていないことを実践して、お客様の需要を作り出すことです!。
まず、自分がいま行っていることがこうなったら、こういった人に受け入れられ、喜ばれるだろうなと考え、それを具体的に商品化してみるということです。
例 ミガキイチゴ
