とうとう、この日が来てしまいました。

今日は華麗なる花組トップスター、柚香光さんのラストデイでした。

自宅で、配信で拝見いたしました。

 

アルカンシェルについては大劇場配信と東京生観劇で感想を書いております。

今日は、柚香さんについて、書こうと思います。

 

あくまで個人的な感想ですので、誤認や異論もあるかと思いますが、軽く流し読みできるかたはどうぞ。

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◆華麗なるひと

この方ほど「華麗」ということばが似合うスターさんは、なかなかいらっしゃらないのではないでしょうか!!!!

(いろんな意見があると思いますが、今日は、これは言わせてください)

と思うくらいの素晴らしいスタイルときれいな立ち姿、ダンス、そして、あたたかみのこもった繊細でやさしい演技。

 

数年前まで花組は良く知らなくて、なんとなくみてみた「カリスタの海に抱かれて」のナポレオン役で、めっちゃ気になりました。

役としてはちょっと毛色のかわった、やや変人っぽい、天才肌っぽい個性的な軍人さんだったのですが、こういうのをすらっとやれるこの美形

そしてショーではバスケットのライバル先輩がかっこよかったです。

 

明日海りおさまにのめりこむかと思いきや、目の端についつい柚香さんをいれてしまうように。

 

◆個人的に特にすきな役

金色の砂漠 美麗で賢明な第3国の王子 

新源氏物語 六条の御息所

ポーの一族 強がりだけれど繊細な少年アラン

A Fairy Tale まじめで妖精に振り回される植物学者(これ、かなり推しです)

アウグストゥス やさしく、地味な、でも気高い皇帝

 

金色の砂漠で花乃まりあさんの膝枕に寝ていたあの麗しさには、ほんと、あの一瞬だけでためいきがでました。片膝をたてた足のながさ!そして、見切りをつけて去っていくときの冷徹な政治家としての姿にキュン。

 

どうも、比較的地味な役が好きなようで。

っていうか、あれだけの美貌でありながら、ああいう細かく繊細な演技の組み立てをされて、なおかつとても温かいお人柄が伝わる演技力というのは、ほんとうにすごいなと思います。

 

伊集院さんや道明寺、ルドルフが「絵か?」というくらい似合ってかっこいいのはあったりまえのまえのまえ、でこういう役ができるところが、柚香光!だと思うのです、勝手に。

 

トークを聞いていても、衣装もしぐさも本当に細かく研究されていますよね。

 

ある番組で、リクエストが多かったのが「痛がるシーン」だそうで。

そもそも、殴られたり痛がるシーンが多いそうです。こう殴られたら、こういう感じで筋肉がうごいて、こういう痛さになる、みたいなのを細かく詰めるそうなんです。どうして美麗なスターが痛がるシーンにリクエストが多いのか笑

そういえば、アルカンシエルでもいたそうでしたね。

こういうのを、野蛮にいかない感じで、でもかっこよく(?)やりきってしまうところもすごい。

 

◆ダンス

まあいいか。

これ、「ひたすらカッコイイ!」しか感想の表現が出てこないので、いっか。語彙の出しようがない。

いまさら、なんの説明がいるんかい?

しいていうと、たまに間奏からダンスの再開に入る前、ゆっくり振り返りながら御くちびるのしたをすっと指でなぞるしぐさ、あれに脳髄をやられます。

 

 

◆今日の柚香さん

フィナーレのデュエットダンスで、あの大リフトのまえ、星風まどかさんにむかって笑顔で「コックン」したのが、画面で大映しになりましたね。

心臓ぶちぬかました。

あれは、反則だぁ~~~。

ちょっと、じゃなくて、大きく、満面の笑みで「コックン」てうなづいたんです。

あの一瞬のために生きてきたかも、て、まどかさんは思ったのでは?(妄想)

 

いつも冷静でコントロールしている感のある柚香さんですが、今日のサヨナラショーは、すっごくはじけてましたね。

パワー全開というか、ぶちまける!って感じ。

クールビーストのとき、ほんとにワイルドというか、ほんとに猛獣みたいに口をがっとあけるのが多かったです。まわりの、かっこいい男役のワイルド、っていうのとは一線を画した、覚醒した別世界のものみたいでした。

 

ラストの黒燕尾で舞台の奥から歩いてくるとき、かちっとした衣装なのにラフにポケットに手を突っ込んで、そのくずした感がまたマジでやばい。最後はネクタイもはずしちゃうし、みんなとワイワイ盛り上がってはじける感じが、いつもの柚香さんより枠をはずしたかんじでした。

 

◆大階段 挨拶

袴でしたね。

 

ダンサーさんだし、燕尾服って可能性もあるかと思ったら、王道でいらっしゃいました。

 

なにかの化身かと思った。

 

お花がちょっと現代風でしたね。

 

挨拶がすごく練られていて、「みなさんのおかげで自分を好きになることができたことが、いちばんの御恩です」(ニュアンス)といわれたことが、ずしんときました。

「自分なんて」って思っちゃいけないんだってわかったと。

 

柚香さんレベルの方で「自分なんて」とか思う?

でも、だからこそあれだけの研究心があったのかなとは思います。

 

挨拶が終わったら、カーテンコールではがらりとラフな感じでハイテンションになっちゃって、ちょんちょんジャンプしていたのが印象的。かわいい。袴姿なのに。

星風さんと最後の最後にカーテン前に出てきた時も、なんだか夫婦漫才みたいな抜け感になってて、ほっこりしました。

早くからの抜擢、増え続ける期待、のぼりつづける人気と、、、、あの細い美麗な身体で背負われていた重責はすごかったんだろうなと思います。

素晴らしいスターさんでした。

 

柚香光さん、おつかれさまでした。

素晴らしい夢を、ありがとうございました。

ご多幸を、お祈りしています。