HIGH＆LOW THE 戦国にて、その実力と美力をぶっぱなしたわれらがマイティですが、３月のU-NEXTで全国ツアー「フィレンツェに燃える」の配信が始まりましたね。
この公演は見られなかったので、楽しみにしておりました。
ここから、独断と偏見でざっくり感想を書きますので、誤認や異論もあると思いますが、軽く流し読みできる方はどうぞ。
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公演当時、みなさんのブログを見ている限りでは、作品としては？？？？なところがおおく、トップである柚香さんではなく２番手の水美さんばかりオイシイ、、、みたいな感じでしたが。
◆作品
まあ、５０年ぶりくらいの再演で柴田先生作品となれば、中身はかなりクラシックですね。
こいーいのは、相変わらず。２番手にもがっつりおいしいところがあるのは、すきです。
ただ、これでもかというくらいトップが耐える設定なので、たしかにめずらしいかも。耐える背中にぐっとくるのがわかる世代というのは、まあまあ限られるかな。レットバトラーの最後がかっこいいと思えたら、かっこいいかも。
バトラーは前半の無頼な感じで文句なくかっこいいシーンがあるのですが、そういうのもないので、あくまで誠実と地味と耐え、というのは、トップスターとしては我慢のステージですね。
◆柚香光さん
まーーーーーー、よく耐えました。
こういう繊細な役はもともとお上手なので、地味で耐えててもとても説得力があります。
パメラと弟が抱き合っているのをみて「、、、、、どうして」とつぶやくところは、これぞ柚香さんならではの至宝「耐え」ですね。やさしさが満ち溢れています。
まあ、キャラ設定なので仕方ありませんが、優しすぎるがゆえにパメラを弟にとられるわ従妹に押しかけ女房されるわと、最後の最後で後悔するならしっかりせぇ！とは言いたいものの、あの美麗きらきらトップがここまで抑えた役作りには、拍手。
まあ、れいさんファンは「うーーーーん」かな。トップになってからの役が、ちょっと地味というか繊細路線が多かったような気もします。やさしいこまやかな役作りはれいさんならではなのですが、トップだし、あの美貌なんだし、もっと爆裂破壊力のあるキャラも見たいかもねえ。
◆星風まどかさん
やるう。事前のナウオンステージでは「難しい役」とおっしゃってましたが、しっかりでしたね。迫力あり。佇まいの美。エリザベートを嘱望されたのもよくわかります。オテーロとの対決場面で「もうこわいものはない」と言い切ったシーンや、柚香さんをあきらめて水美さんに「あなたとは地獄までも」と間をつめたところは、地味なドレスなのに壮絶な美しさを放ちつつ、ぎらつくくらいの目力がかっこよかった。
ぜいたくをいえば、それでも男を落としてしまう花總さんみたいな女のしたたかさみたいなのがちらっと垣間見えても面白いかも。夢白さんの解釈もみてみたいと思った、非常に興味深い役どころでした。
◆水美舞斗さん
かっこいーーーーーー。
こいう水美さんは、初めてみました。真面目な兄にあこがれつつ、次男ならではの抑圧されたかなしみと、重責がないからの自由な発想と行動力。みずみずしい感性で感情をゆさぶられてしまい、政治の流れやパメラへの愛に翻弄される、たぶんテンションの上下がとってもたいへんな役。冒頭、パメラにいじわるして町の女だったんだからと歌わせてしまうところは、わーーーーやなやつ！でしたが、兄が騙されてるのではとパメラを口説きにいくシーンでは、もっとだます感じにするのかと思ったら、レオナルドとしてのまっすぐな心情でむかっていくのがめっちゃきゅんときました。パメラをみつめる目線の強さ！
そのまえなんですが、片手でくっとシャツのむなもとを開くようにするしぐさ、きれいな首筋のラインが、気絶しそうにセクシーです。ソファに片膝ついてパメラに迫るシーンの、姿の美しさといったら。。。
あれこれ無茶をするようでいて、根はまっすぐで純真な弟くん、すてきでした。
これは、マイティファンにはたまらん、繰り返し再生ポイントが多いお芝居です。
◆永久輝せあさん
まーーーーー、優秀。毎回思いますが、この方はほんとうに悪役がうまい。セクシーですごみがあって、なおかつかっこいい、、、、。けっこうしっかりとしたやなやつですが、インパクトをがっつり残しました。雪組時代のネモやドン・ジュアンでも実はの悪役でしたが、こういうのが上手なのに、ステージに踏みだした瞬間から「スターです！！！」とわかるオーラ。ドン・ジュアンの再演も決まりましたが、この勢いならとても楽しみですね。
最近、ナウオンステージや他のトーク番組でも思いましたが、永久輝さんはリーダーシップも優れてますよね。下級生をしっかりひっぱってトークを盛り上げるし、さっとサポートにも入るし。柚香さんのあとというのはプレッシャーも大きいでしょうが、心配なし、と勝手に期待しています！
◆聖乃あすかさん
きれいです。全体的に重たくなりがちなお芝居の中で、あすかさんが出てくるとふわっと空気がやわらかくなります。やさしく明るい役どころですが、そこまで濃いキャラではない設定ながら、ひとりで空気をかえるパワーは、スターの力を証明していますね。ぜひ、永久輝さんのもとで２番手羽を背負ってほしいです。
ただいま、花組はれいさんとまどかさんのサヨナラ公演で、盛り上がっていますね。
ダンサー役のれいさんと、歌手役のまどかさんということで、これでもかと得意シーンがきらめいていると思いますが、東京でお会いできるのを楽しみに、待っています。